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緊急症例の絞り込みと人員や設備の配慮

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

PC3で検索してみて、医学生と研修医の時にACLSに参加したことを思い出しました。
出血性ショックを主にした産科のエマージェンシーは局所と全身の反応及び、その合併の対策と胎児の救出に分けられると思いますが、事前にスクリーニングで基礎疾患や遺伝の大きな問題をチェックして、大規模病院に送ってしまえば、残る大多数の患者の想定しうる病態はおのずと絞り込むことができて、対策の薬剤や手技も絞り込みができますね。
野球で言えば、ストライクに直球しか投げない投手なら打ちやすいのに似ています。
(だからこそ、情報のない飛び込み産婦が大変で、産科業務を逼迫するのでしょう。)

いま、断らない救急の是非を巡って、現場医師と経営陣の対立している病院もあると聞きますが、「絞り込みと対策」という問題点は一緒です。
人員や設備の足りない病院でそれをやると、特に都会では「想定される疾患の見逃しにより、患者を救命する時間を奪ったこと」を訴訟で指摘されうる問題が発生します。

救急を担うのはジェネラリストが正しいのか、専門医チームが正しいのかは意見の分かれるところだと思いますが、どちらにしても救命率が上がるほうが望ましいわけで、この問題の解決に関連して、放射線科と救急科の一部が統合する動きを見せています。

僕は放射線科医崩れで専門医もありませんから、どこの職場や役職の誰が仕事をしようが知ったことではありませんが、昨今目にする医療組織内外のトンデモ事件を見ていると、こういう西洋医療の価値を高める取り組みの報道とか増えてもいいのかなと思います。

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