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5件 のコメント

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先進医療を地方患者のためにどう運用?

寺田次郎関西医大放射線科不名誉享受

炎症・再生医学会で、思った以上に、細胞の培養装置などの再生医療の器材のコンパクト化やメンテナンスの簡略化は進んでいます。

放射線科画像診断でも政治的な問題で少しずつしか進んでいないですが、死亡診断に対するアシストは許可されました。(島嶼部への配慮が主だと思います。)

遠隔診断も含めて、もしも、これらの装置の進化や手技の標準化、簡易化がさらに進むとどうなるでしょうか?

おそらく、緊急症例以外では実行のハードルが下がり、特に外科技術の高度でないものに関しては、高難度外科手術との治療の優先順位は変わっていくのではないかと思います。

構造としては、IT化によるネットワークと伝達チャンネルの変化の潜在的可能性はとても大きなものです。

そして、宋先生の周産期医療センターの話と重なりますが、人材難の分野ほど、既得権益も柔軟に対応するようになっていくのではないかと思いますし、消滅を防ぎたい過疎化の市町村もどこかで適切な医師像や医療機関像への認識の変化を受け容れるのではないかと思います。(過剰な期待は困る)

地域の病院や中小病院では、サポートを受けた先生ができるだけ水準の仕事に留め、高難度症例には患者さんの移動や非常勤医師の出張や遠隔サポートで対応する。
そういう形で、最先端に近い形の医療を地域で享受する。

マーケットの論理とより正確な情報共有のために、一部の都心の大学が医療過疎地に基幹病院を作っています。
言い換えれば、大学と市中病院の役割が変化したわけで、同じように中小病院も役割を変えることになります。

1543年に鉄砲が伝わり、種子島時堯に複製され、運用を織田信長が変え、豊臣秀吉が天下を統一し、徳川家康が安定させたのが1600年。

我々はITや技術革新を平和と庶民の幸福のための武器と変えることができるのでしょうか?

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最新医療の複雑性 時間と誠実の与える解

寺田次郎関西医大放射線科不名誉享受

タイムリーに、某大学で新薬使用中の患者さんが合併症の対応遅れで死亡したニュースがありました。
助産師が経過観察を伝えて対応が遅れたという話は、宋美玄先生のところでも触れた産科出血の難症例での医療訴訟の問題と相似しています。

最後は結果論ですが、重症予測症例に対して、楽観的であったことが問題だと思います。
(対応したのが医師か否かだけではなく、システムの問題)

同じ不幸な結果でも、入院して手を尽くしての結果であれば訴訟には至らなかったでしょう。
しかし、入院して何も起こらなければ、患者サイドが医療不信感を持つ可能性もあります。

この問題は医師やスタッフのみならず、高度医療や新薬への期待の高さや患者側の理解力の問題の裏返しでもあります。

衛生環境や抗菌薬さえ不十分だった時代には問題とさえ認識されていないと思います。

逆に、医療が高度化すればするほど、医師は予期せぬ病態への準備や謙虚さが大事になりますので、センター化やセンターとの連携が密なクリニック業態が重要になりますが、システムが動くには時間と事件が必要なのは真実です。

例え治験を重ねていても、どんな医師にも、どんな薬品にも、最初の一人の患者がいて、どこか実験体なのはお互い様なのですが、そういうものをコントロールするにはどうしたらいいのでしょう?

今回が最終回というのは残念ですが、先生は小児外科出身の一般小児科医ですし、資格や経歴のファジーな部分を語れる重要な存在ではないかと思います。

今はIT化のプロセスの変革の過渡期ですが、光があって闇がありますし、闇あっての光です。
また、時折、多くの医局や大病院所属の医師が言いにくい正論を記載していただけることを期待します。

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連載終了残念です

1歳児親

連載、毎回、専門的なことが省略されず丁寧に書かれていて、わかりやすかったです。
取り上げられているトピックも、時事的な話もあり、子育てしていてちょうど気になる事柄ばかりで、できれば連載もっと続いてほしいです。
読むととても心強くなりました。ありがとうございました。

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医師教育の在り方と大学病院の役割の変化

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

「ソ連崩壊とロシア復権について述べなさい。」とか教授に問うてみたいですね。
古い権威の破綻と新しい権威の形成は日本の医療との相似です。

IT化と新研修医制度が患者の一部の意識や能力と医師国家試験後の医師の教育を変えました。
一部の大学や病院の独立行政法人化が構造や役割の変化を組織や個人に要求しました。

国内外の経済事情の変化に加え、情報と人のルートが変わった影響が波及しつつあるのが現在とも言えます。

大学病院の役割も多岐にわたりますが、基幹病院としての臨床能力が必要とされる大学病院も増えていて、臨床教授も増えています。

自分は新研修医制度2年目で、まだ旧制度の匂いが強い頃でしたが、大学の多くの科と分院で、様々な人と関係性に触れたのは幸いでした。

最低限さえ教えてくれない人、勉強の資料を与えてくれる人、失敗の責任を取ってくれる人、責任を押し付ける人、無駄に足を引っ張る人、そういうものに触れられるということは、たかが2年の学習よりも大事ではないかと思います。

「白い巨塔」は今でも存在することが、一部外科医や大学病院、大病院のニュースで明らかですが、ニュースの影響で改善されていくことでしょう。
(改善しなければ、その地域から人がいなくなるだけです)

苦労は同僚や患者さんの共感を得るのに大事ですが、医師の本質はより良い医療=生存期間やQOL向上の提供です。

僕も口先のサービスが得意ではなくて、色々と嫌われたクチですが、一部の優良な医局が良い方向に向けてくれたらと思います。

新人がいた方が頑張るベテランもいますし、チームワークや先進医療の選択の功罪を理解すれば、大学=新人や新薬のモルモットという図式とは限らないこともわかります。

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くるくる代わる大学病院の担当医

九々老

かかりつけ医に紹介されて大学病院で膠原病の治療中です。最初の担当医は1年ほどで交代、次の担当医も1年ほど、3人目の担当医も1年、ほとんどがシニアレジデントということなので、仕方ないとは思うが、くるくる代わるのでなかなか治療もはかどらず現在に至っています。
先月から交代した担当医は、他の病院を紹介するということなのでそのほうが良いのかと思っています。

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