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「茶のしずく石鹸」で重い小麦アレルギー症状、患者の4割が回復

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 化粧品製造販売会社「 悠香ゆうか 」(福岡県)が販売した「茶のしずく 石鹸せっけん 」の旧製品の利用者に重い小麦アレルギー症状が出た問題で17日、日本アレルギー学会が患者調査の最終報告を公表した。

 小麦を摂取できるまで回復したのは、使用を中止した患者の4割だった。

 旧製品は2004年から10年まで約4650万個販売され、11年5月に自主回収となった。同学会は全国270医療機関で診断された2111人の経過を追っていた。

 報告によると、今年3~5月の調査で980人の現状が報告された。その中で医師が小麦摂取の状況を把握できた474人のうち、202人(43%)が回復していた。自己判断で通院をやめた506人の回復状況は分かっていない。

 アレルギー反応の原因は、旧製品が含む小麦由来のたんぱく質が、洗顔時に皮膚や目・鼻の粘膜から体内に少しずつ侵入し、排除しようとする抗体ができたためと推測した。

製品の使用を中止すると抗体は徐々に減り、症状も緩和された。

 また、患者の27%は洗顔時にはかゆみや赤みなど自覚症状がなく、食事でまとまった量の小麦を摂取した時にアレルギー症状が出ていた。松永佳世子・藤田保健衛生大教授は「石鹸が原因と気づくのに遅れた患者も少なからずいた。皮膚と食物アレルギーの関連を周知していきたい」と話している。

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