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自転車通勤はやっぱり体に良い!

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英国、約26万人の調査より

自転車通勤はやっぱり体に良い!

 気候も良く、絶好の自転車日和が続く今日この頃。運動になるのはもちろんのこと、交通費もかからず、ラッシュに合うこともないという便利さもあり、自転車通勤をしている人は多い。そんな自転車通勤は、全死亡、がん、心血管疾患のリスク低下に有効であると英国の研究グループが医学誌「BMJ」( 2017; 357:j1456 )に発表した。

自転車通勤でがん死40%、心血管疾患死は52%リスクが低下

 研究グループは、通勤手段と全死亡、がん、心血管疾患との関係を、アクティブ通勤(徒歩または自転車、両者のうちどちらかを含むミックス型)、および非アクティブ通勤(自動車または公共交通機関を利用)の2グループで検討した。

 対象は、平均年齢52.6歳の26万3,450人。追跡期間5年間に2,430人(その内、がん死1,126人、心血管疾患死496人)が死亡し、がんの発症は3,748人、心血管疾患の発症は1,110人であった。

 解析の結果、非アクティブ通勤のグループと比較して自転車通勤グループは全死亡が41%、がん発症は45%、がん死は40%リスクが有意に低かった。

 自転車を含むミックス型アクティブ通勤のグループでも、全死亡、がん発症、がん死のリスク低下が見られた。

 また、自転車通勤グループは心血管疾患の発症が46%、心血管死は52%低下していた。一方、徒歩通勤では心血管疾患の発症は27%、心血管死は36%低くなったが、全死亡やがん発症、がん死との間に有意な関係性は認められなかったという。

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kenkohyakka

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