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医療・健康・介護のコラム

『薬害エイズで逝った兄弟 12歳・命の輝き』 坂上博、鈴木英二著

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『薬害エイズで逝った兄弟 12歳・命の輝き』 坂上博、鈴木英二著

 薬害エイズで、ともに12歳で亡くなった兄弟とその両親を追った本書は、二度と薬害を起こしてはいけないと強く訴える。

 主人公は長野県の 忠地広太ただちこうた 君と けん 君兄弟。知的障害がある兄は色鮮やかな絵をたくさん残した。弟は母親に「僕を愛してくれていますか」と問い、亡くなった。幼い兄弟の命を奪った薬害の悲惨さを克明に描く。

 著者2人は読売新聞記者。長野・中南信版の連載記事を加筆・修正して1997年に出版した本を復刊した。薬害エイズ事件の和解から昨年で20年を迎え、改めて問題を掘り下げた。

 (ミネルヴァ書房 2000円税別)

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