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指の爪にQRコード、「わんわんパトロール隊」も…徘徊逃すな 地域の目

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指の爪にQRコード、「わんわんパトロール隊」も…徘徊逃すな 地域の目

 認知症の行方不明者が4年連続で1万人を超えた。認知症の高齢者は、8年後の2025年には700万人に増えると推計される。 徘徊はいかい する人をどうやって早期に発見し、事故から守るのか。先端技術や、地域住民の力を活用した様々な取り組みが各地で広がっている。

 埼玉県入間市は16年11月から、徘徊のおそれがある人に、身元確認ができるQRコードを印字したシールを無料で配っている。

 1センチ四方で指の爪に貼れ、スマートフォンでQRコードを読み取ると、一人ひとりに決められた登録番号と入間市役所の電話番号が画面に表示される仕組みだ。入浴などで水にぬれても2週間程度ははがれないという。

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埼玉県入間市が導入した爪に貼れるシール型のQRコード

 同市は10年以上前から、徘徊対策としてGPS(全地球測位システム)端末を有料で貸し出しているが、高齢者らが持って出かけるとは限らず、充電が必要など不便な点もある。QRコードのシールは家族からも好評といい、30人以上が利用する。同市高齢者支援課の岩田孝弘主幹は「徘徊している人に声をかけ、シールに気づいてくれる市民を増やしたい」と話す。

犬の散歩中に声かけ

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愛犬モモと散歩する木村さん。「モモのおかげで、お年寄りの方から話しかけてくれる」と話す(岩手県矢巾町で)

 岩手県 矢巾町やはばちょう では、ボランティアグループ「矢巾わんわんパトロール隊」が発足から4年になる。隊員は小学生から70歳代までの約50人。犬の散歩中に高齢者への声かけなどを行っている。

 隊員の木村豊さん(61)は14年1月、愛犬のモモと散歩中、上着なしでサンダル姿の高齢女性を発見。「どちらへ行かれるのですか?」と声をかけたところ、様子がおかしかったので、自宅の場所を聞き、送り届けた。女性は90歳代で認知症があり、家族の留守中に自宅を出て徘徊していた。

 昨年冬には、犬の散歩中の隊員が、道路に座り込んでいる高齢女性を発見。「病院に行きたいが、道が分からなくなった」と話したため、病院へ連れて行った。踏切から線路内に入ろうとした高齢男性を、道路へ連れ戻した例もあった。

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