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介護・シニア

家のバリアフリー早めに

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ドアを引き戸へ 階段に足元灯 廊下に手すり

家のバリアフリー早めに

段差をなくし、扉を引き戸にしたトイレ。山本さんは「住まいを見直すことで暮らしやすくなる」と話す(大阪府池田市で)

 足腰が弱ると、小さな段差につまずいたり、風呂場で転んだりしやすくなる。家の中に危険な場所を見つけたら、改修などの対策を早めに検討しておきたい。

 大阪府池田市の主婦(64)は昨年、自宅の水回りなどをバリアフリー仕様に改修した。廊下や脱衣所より一段低かったトイレと浴室の床を上げ、高さをそろえた。ドアを、開き戸から引き戸に変更した。まだ60代だが、「元気なうちに暮らしやすくしておきたかった」と話す。

 設計を担当した1級建築士の山本 尚子ひさこ さんは「体の衰えは気付かぬうちに進む。事故が起きる前に、住まいの安全を点検してほしい」と呼びかける。例えば、玄関で体を支えようと壁に手をついていると、そこだけ汚れてくる。手すりが必要かどうか検討するサインだと考えるとよい。

 山本さんが所属する大阪府建築士会女性分科会では改修例をまとめた冊子を作成している。場所ごとのポイントを聞いた。

 まず、事故が起きやすい浴室から。浴槽で足を伸ばしたいという人は多いが、「座った状態で浴槽の内壁に足が届く1メートルくらいの長さがよい。万が一意識を失っても溺れにくい」と話す。背もたれの部分も、傾斜があるより垂直に近い方が体が安定する。

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 浴槽全体を入れ替えるのが難しい場合は、浴槽に沈めて吸盤で固定する専用のいすを使う方法もある。

 階段には、足元をよく照らすように照明を配置する。上り口と下り口に足元灯があれば、より安全だ。段ごとに目立つ色の滑り止めを付けておくのもいい。

 廊下など段差がない所でも転倒する恐れはあるので、手すりがあると便利だ。使う人の身長や体の状態によって、適当な高さや場所は変わるので、よく確認して設置しよう。

 トイレの出入り口は引き戸が望ましいが、設置スペースが取れない場合はドアが外側に開くようにする。中で人が倒れた場合、内側に開けられない恐れがあるためだ。暗い中で電気のスイッチを探さなくてもいいように、自動で点灯する人感センサーも安全のために有効だ。

補助や減税を活用

 高齢者がリフォームする際には、国や自治体の様々な補助や減税の制度がある。大阪市立住まい情報センターの朝田佐代子さんは「しっかり情報収集しておきましょう」と話す。

 代表的なのが介護保険だ。要介護認定を受けている場合、手すりの取り付けや段差解消などの工事(上限20万円)には、所得に応じて8~9割が給付される。自治体によっては、保険対象外の工事や要介護認定を受けていない人にも助成制度を設けている。改修を検討するなら、まず自治体の窓口やケアマネジャーに相談してみよう。

 一方、工事契約などを巡るトラブルには注意が必要だ。公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が電話相談や無料の見積もりチェックをしている。朝田さんは「見積もりは複数からとり、工事の追加や変更がある時は必ず文書にする。業者任せにしないことです」とアドバイスする。

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