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足と足裏の感覚を育てる! 関節の働きに迫る(上)
みなさん、ほっこりスポーツカフェへようこそ! 今回のカフェでは足元の安定性や、身体の関節ごとの役割と機能について書いてみたいと思います。
梅雨時は「恐怖月間」
6月、梅雨も間近となり、少し湿気を感じる季節になりましたね。わたしの取り組んでいた陸上競技は、例年6月に日本選手権が開催されます。世界選手権やオリンピックといった国際大会の代表選手選考会にも設定されている、とても重要な大会なのですが、気象警報などが出ていない限り、たとえ雨天でも開催されるため、雨に見舞われて思うような成績が出せないことを何度か体験しました。
円盤投げやハンマー投げなどの 投擲 種目は、雨天時は、手や足元が滑るために投げるタイミングがとても難しく、出場する選手のほとんどが苦戦します。そのため、梅雨シーズンは、「どうしよう、試合で雨が降ったら・・・」と恐れる季節でしたが、雨の日のトレーニングや大切な大会を通して、足と足の裏の安定性がいかに重要かを考える機会にもなりました。
2012年に競技引退をし、今はあの6月の恐怖月間の思い出はすっかり遠のきつつあります。今では快適な梅雨の過ごし方って、何だろう?なんて考えるようになりました。こんなにのん気な自分で大丈夫かな?と当時と比較して思ったりもしますが(笑)、極限までチャレンジし、成績を残すことに必死だった頃を今ではとても懐かしく感じます。アスリート時代に培ったこの運動感覚の体験が皆さんのお役に立つかもしれません。ぜひ、この機会に共有してみたいと思います。
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一部の陸上競技のように、競う場所ややり方、目標がほぼ一定のものとサッカーなどのように様々なやり方や経路が許されるもので、筋や関節の使い方も安定に関する考え方も変わるのではないかと思います。
安定と不安定のどちらが正しいでしょう?
中高生のテニス部員なんかを診ていると、たまに猫背で固まった子供を見かけます。
おそらく、安定したストロークのフォームや打点が固まりすぎているせいでしょう。
もっと言えば、姿勢や筋肉が固まっています。
どの程度の左右差や偏りが適当なのか、意見も分かれるところだと思います。
もしも、100人の初心者を全員中級者にするのであれば、そういうアプローチの方が安定して一定以上のレベルに到達するかもしれません。
安定性という言葉が、ある瞬間でのバランスやどこかの部位が滑らないことを指すのか、動作全体を指すのか、そういう言葉とイメージの一致の問題でもあります。
多分、運動神経やカンのいい人はそういう情報を感覚的に合理的に処理してしまえるわけですが、昨今は書籍やビデオの資料も充実していますので、幸運に頼らない後天的な獲得も容易になっています。
(サッカーや野球でも研究熱心なベテラン選手が生き残っている理由です)
個人的には好天時と雨天時の比較の連続写真なんかも期待します。
サッカーでも、地面やスパイクの種類によって、やり方が大きく変わります。
知らない選手も多いので、もったいないですけどね。
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