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ロボと会話で「自立度」改善、高齢者34%に成果…介護施設で実証実験

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ロボと会話で「自立度」改善、高齢者34%に成果…介護施設で実証実験

高齢者に運動の手本を示すコミュニケーションロボット(日本医療研究開発機構提供)

 会話機能などを搭載したコミュニケーションロボットとのふれあいにより、高齢者の34%で生活上の自立度が改善したことが、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」の大規模実証実験でわかった。

 国は結果を受け、介護ロボットの重点分野の一つとして追加し、開発・普及を進めることを検討する。

 実証実験は昨年8月~今年3月、介護施設98か所に市販ロボットの「ペッパー」「パルロ」など17種、約1000台を配置し、介護が必要な65歳以上の866人が参加した。自立度の判定はWHO(世界保健機関)の指標を用い、「トイレまで歩ける」「歯を磨く」など約60項目を、施設職員らがロボット導入の前後に5~8段階で評価した。

 部屋で寝ていることが多かった女性(88)の場合、長時間ベッドにいると検知したロボットが「お茶を飲みましょうか」などと声をかけると、歩行器を使ってリビングに行き、お茶を入れるようになるなど、低下しがちな活動を促す効果があった。

 こうした事例を分析した結果、自身で健康管理をする「セルフケア」、歩行や手足の使用などの「運動・移動」、行事への参加などの「社会生活」の3分野で特に効果があったとしている。

 調査を担当した産業技術総合研究所の大川弥生・ 招聘しょうへい 研究員は「会話を楽しむといったコミュニケーション分野以外に自立度の改善がみられたことで、今後のロボットの活用の幅が広がりそうだ」と話している。

介護ロボットの重点分野 介護が必要な人の自立促進や介護の仕事をする人の負担軽減に効果があるとして、国が実用化を促進している分野。現在、移動支援、認知症の人の見守り、入浴支援など五つが指定されている。

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