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子どもの貧困が、増えてるって本当?

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「普通の暮らし」難しい

子どもの貧困が、増えてるって本当?

yuki

子どもの貧困が

増えてるって本当?

 Q 貧困状態の子どもが増えていると聞いたけど、貧困って日本にもあるの?

 A 貧困と聞けば、発展途上国で、学校にも行けず、食べ物がなくやせ細った子どもを思い浮かべるかもしれないね。これは、生きていくのに最低限必要な衣食住が足りない状態で、「絶対的貧困」と呼ばれる。これとは違って、日本など先進国で問題となっているのは「相対的貧困」なんだ。

 Q どういう状態のことをいうの?

 A 自分の日々の生活を考えてみてほしい。食べるものや、寒さをしのぐ家や衣服のほかにも、いろいろなものが必要なはずだ。スマートフォンや友達とのカラオケ代、部活動のユニホーム、塾に通う費用……。

 でも世の中には、お金がなくて部活動ができない子や進学を諦める子もいる。このように社会で普通に暮らせるだけのお金がない状態が、相対的貧困なんだ。所得でいうと、多い順に国民一人一人を並べ、真ん中にあたる人の半分に満たない場合があてはまる。

 国の調査によると、17歳以下の相対的貧困は、1991年の12・8%から、2012年には16・3%に広がっている。6人に1人の割合だ。10年の経済協力開発機構(OECD)の調査では、加盟34か国の中で、日本は10番目に貧困の割合が高いんだ。

 Q 深刻なのね。子どもたちには、どんな影響が出ているのかしら。

 A 病気になっても、病院に行くのを控えるかもしれない。周囲と比較して劣等感を抱き、将来に希望が持てなくなることも。低所得世帯では高校や大学へ進む率が低く、そのせいで将来、安定した職に就くのが難しくなるかもしれない。収入が不安定になって、その子どももまた貧困に陥る可能性がある。

 貧困の連鎖から抜け出すには、社会の支援が必要だ。国は13年度に、子どもの貧困対策のための法律をつくった。児童扶養手当の拡充など経済的な面のほか、学習支援や居場所づくりなどにも取り組んでいる。ひとごとじゃなく、みんなで考えないといけない問題だね。(小沼聖実)

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