教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説
「冷え」対策 できることは?
腹式呼吸やツボ刺激
Q 手足の先が氷みたい。むくみもあって、もうイヤ~
ヨミドック 「冷え」の症状ですね。体温が低くなることで、体の新陳代謝を助けている酵素の働きが鈍り、女性ホルモンのバランスが崩れているのです。
Q 全体的にだる~い感じ。
ヨ 片頭痛や歩行時の足のしびれ、貧血、不眠、肩こりなど体調不良の原因になることも多いです。冷えは体のSOSだと知ってください。
Q どの診療科が診てくれるの。
ヨ 難しいですね。医師が学ぶ西洋医学には「冷え」という概念がないんです。心身のバランスを見て対応する内科医、漢方医学に詳しい医師を探してみてください。
Q 女性に多いのはなぜ?
ヨ 女性は、同じ体格の男性よりも筋肉量が10%ほど少なく、その分、体内でつくる熱の量が少ないのです。また生理や妊娠などでホルモンのバランスが崩れると、体温を調節する自律神経も乱れて血行が悪くなりがちです。
Q 夏になればよくなる?
ヨ いえ、男性には心地よい室温が、女性にとっては寒すぎることがあります。冷たいジュースやコーヒーを飲み過ぎたり、生野菜に偏った食事をしたり、夏は体を冷やす原因が多いのです。実は、夏こそ油断大敵ですよ。
Q なんかいい方法ないの。
ヨ 冷えないための生活習慣を身につけることが肝心です。まず食事前に 白湯 を飲みましょう。消化や吸収を助け、代謝アップにもつながります。朝起きたら1杯飲むというのもいいですね。体が温まるうえ、むくみにも効果的です。
Q もう少し教えてよ。
ヨ 深く呼吸したり、腹式呼吸をしたりすると、リラックスし、ストレスも解消できます。冷えにも有効です。
ツボは 虎口 、 指間穴 、 八風 を紹介しておきます。自律神経を整え、血行をよくするツボです。押して、体が気持ちがいいと感じることが大切です。
Q 毎日続けなくちゃね。
ヨ 生活習慣の改善は、簡単ではありません。自分の体は自分で守るという発想を持ちましょう。
(鈴木敦秋/取材協力=津田篤太郎・聖路加国際病院リウマチ 膠原病 センター副医長、川嶋朗・東京有明医療大学保健医療学部教授)
ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。
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