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わたしの医見

コラム

患者の人生、医師が独断で決めていいのか

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東京都品川区 ケアマネジャー 57

 父が83歳の時、健診で気になるものがあると、大病院を受診するようかかりつけ医に言われた。受診すると、レントゲンから、見た目90%肺がんだと医師から告げられた。それ以上の検査はしてくれず、「80歳を過ぎたがんは天寿がん」と、穏やかに過ごすよう考えた方がいいとの事だった。

 納得できず転院。PET(陽電子放射断層撮影)検査などで初期の肺がんとわかり手術した。父は85歳で元気だ。家族や本人の希望を聞かず、医師が独断で患者の人生を決めるのは間違っていないか。

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6件 のコメント

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今どき標準治療を大きく損ねる大病院医師?

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

患者の自己決定権が損なわれた問題にも見えますが、会話がこじれてしまったようにも見えます。 (今どきの大病院での標準治療ストーリーから大きく外れて...

患者の自己決定権が損なわれた問題にも見えますが、会話がこじれてしまったようにも見えます。
(今どきの大病院での標準治療ストーリーから大きく外れています。)

初期の肺癌に似た腫瘤を疑う陰影を認める胸部単純X線写真(レントゲン)を見たら、CT撮って、血液を調べて、場合によっては生検をして、腫瘍の性質を評価するのが普通です。

手術とかPET-CTのなどの派手な情報が切り取られて出てきている所に、積極的に診断治療をしてもらったことへの評価を感じます。

確かにレントゲンだけを見て、何も考えずに、「天寿だから諦めなさい」と言ったのであれば、今どき問題かもしれませんが、一方で、本人や家族が手術に耐えられるかどうか、万が一、治療が奏功しなかったケースにおいて幸福になれそうかなどを見て、何らかの判断をしている可能性はありえます。
いずれにせよ、記載にない部分が気になります。

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医師の義務について補足します。

miikun

精査や治療が保険診療である場合、多くの税金が投入されます。 このせいもあり、保険医には「他ならぬ自分」が善であると信じる医療を行うことが義務付け...

精査や治療が保険診療である場合、多くの税金が投入されます。
このせいもあり、保険医には「他ならぬ自分」が善であると信じる医療を行うことが義務付けられています。
この精神はヒポクラテスの誓いにもさかのぼり、基本的には万国の医師に共通の考え方です。
「ご家族やご本人が強く希望されたので、本意ではなかったが従った」という言い訳は通用しません。
自分の治療方針と患者の考えがどうしても折り合わない場合、診療情報提供書を作成するなどして転医を促さねばなりません。
ご高齢のがん患者さんにどう対応するかは、医師の考えが様々であることの方がむしろ自然だと思います。

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IT化とお医者様は神様ではなくなった時代

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

難題です。 医療は、科学、宗教、医療経済学的視点など、様々な課題の均衡点で運用されており、それらには矛盾があります。 理解するには時間も努力も必...

難題です。

医療は、科学、宗教、医療経済学的視点など、様々な課題の均衡点で運用されており、それらには矛盾があります。

理解するには時間も努力も必要ですし、専門知識を持って、比較的第三者的な意見を書く、僕のような暇人もそんなに多くありません。
(言葉尻を取られるリスクを背負って、真面目に解答するメリットは忙しい医師にはありません)

本文だけでは読み取れない情報もあります。
典型的な初期の小さい肺癌であれば、PET-CTは不要とは言わないまでもオプション扱いですし、サイズが大きめの初期か否か不明ものであれば、後期高齢者の何割かの、手術に耐える体力や回復するまでの様々なサポートが得られるとは限らない状況であれば、手術しないで、確実に得られる時間を使うのも間違いではありません。
最後は結果論であり、必ずしも積極的な治療が良いわけではありません。

元放射線科医なので、PET-CTの威力は知っていますが、一方で、CTやMRIの進歩しています。

真面目にCT読影するよりも、PET-CTに回した方が、遠隔転移の見落としも減り、多くの専門知識のない患者も喜び、医療経済もよく回ります。
一方で、そういうのをよしとしない職人気質の先生の方が見落としなども少ないです。
(こういう難しい意見も載せてくれるから、読売新聞を優先して投稿しています。)

コストなどの問題がないなら、国民の希望者全員が節目の年齢でPET-CTの癌スクリーニングをやればいいし、それ以上に、思春期の子宮卵巣のMRIが良いと思います。

さて、父権主義的医師像から、双方向的な医師像が求められつつある時代背景もありますが、全体の意見や制度を変えるのは時間がかかります、

画像診断の進歩、医療情報のIT化やその他諸々で、「お医者様は神様」でなくなる状況が多くなりましたが、患者にも医師にも良い落ち着き方になればと思います。

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