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コウノドリ先生 いのちの話

からだコラム

[コウノドリ先生 いのちの話]ドラマ化「あるある」が満載

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 医療漫画「コウノドリ」は2015年、思わぬ方向に展開しました。テレビドラマ化されるというのです。番組のプロデューサー、監督、脚本家、美術スタッフの方たちが私のところに取材に来られ、制作に向けて動き出しました。

 主人公の産婦人科医・鴻鳥サクラを演じたのは、今をときめく俳優、綾野剛さん。初対面の日、「こんな時、先生は患者さんにどう説明しますか」「実際はどう考えたのですか」など、質問攻めに遭いました。ついにはお忍びで私の職場にまで来られ、その熱心さに恐れ入ったものです。

 ドラマは面白くなければ視聴率が取れません。ただ、医療ものを脚色しすぎると現実とかけ離れる恐れがあります。仕上がるまではおっかなびっくりでしたが、試写会に出席した産婦人科医らの間では「リアルでいい」と好評でした。

 撮影中のスタジオにもお邪魔しましたが、とにかく細部まで忠実に再現されていました。特に、NICU(新生児集中治療室)のつくりは、「ここに患者さんがいたら、すぐにでも仕事ができる」と新生児科医をうならせたほどです。

 まさに「神は細部に宿る」。産婦人科医が共感できる「あるある」が満載のつくりに、ドイツ出身の近代建築家、ミース・ファン・デル・ローエのこの言葉を思い起こしました。

 最終話の撮影では救命救急センターの同僚と一緒にスタジオに泊まり込み、医療指導に携わりました。映像は、蘇生セミナーのデモンストレーション用に使えそうなほど、素晴らしい仕上がりになっています。

 我々は、できることならば全てのお産に「おめでとう」と言えるよう、日々頑張っています。そんな思いが、ドラマの視聴者に伝わっていたらうれしいです。

 (りんくう総合医療センター産婦人科部長 荻田和秀)

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