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私のマラソン道

健康・ダイエット・エクササイズ

【番外編】走る!泳ぐ!駆る!トライアスロン

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東京本社労務担当室労務部 纐纈 仁 主任

 今回は「私のマラソン道」の番外編として、25年目を迎えた、私のトライアスロンライフをご紹介します。

愛好者30万人の人気スポーツ

第6回東京・江戸前トライアスロン大会のラン競技で力走する筆者(2016年9月25日、東京都大田区で)

第6回東京・江戸前トライアスロン大会のラン競技で力走する筆者(2016年9月25日、東京都大田区で)

 トライアスロンは1974年にハワイで生まれました。米海兵隊員が、「ホノルルマラソン」(42.195キロ)、「ワイキキ遠泳」(3.86キロ)、「自転車(バイク)レース」(180キロ)のうち、最も過酷なレースはどれか?」「よし同時にやって決めよう!」という話で盛り上がり、総距離226キロの「アイアンマンレース」が誕生したのです。その後、2000年のシドニー五輪で、水泳(スイム)1.5キロ、自転車(バイク)40キロ、ランニング(ラン)10キロ、総距離51.5キロのトライアスロンが正式種目となりました。今では、国内の競技人口だけでも30万人に上る人気スポーツです。私もこのオリンピックディスタンス(51.5キロ)を主戦場に、無理のないトライアスロンライフを楽しんでいます。

初めてのボーナスで念願の自転車、トライアスリートに

海でのスイムに備えて、日頃からプールでの練習を怠らない。

海でのスイムに備えて、日頃からプールでの練習を怠らない。

 小学校低学年からスイミングクラブに通い始め、強化合宿や小さな大会にも出場してきました。中学校では水泳部に入りましたが、当時はまだ小柄(現在は180センチ)で、数千メートル泳ぐ練習は、まさに、死にもの狂いでした。その後、不整脈を発症して退部したものの、ラグビー部やテニス部など、大好きなスポーツは続けました。大学生の頃、流行し始めたトライアスロンに挑戦したかったのですが、高価な自転車には手が出せませんでした。社会人になって初めてのボーナスで専用の自転車を購入し、ようやくトライアスリートになることができたのです。

毎朝1時間の練習、体脂肪10%を維持

第29回NISSAN CUP神奈川トライアスロン大会のバイク競技(2015年6月21日、神奈川県横須賀市で)

第29回NISSAN CUP神奈川トライアスロン大会のバイク競技(2015年6月21日、神奈川県横須賀市で)

 入社の年から始めた私のトライアスロンライフは、今年でちょうど25年になりました。これまで、九十九里浜(千葉)、波崎(茨城)、長良川(岐阜)、式根島(東京)など全国各地の大会に出場してきました。トライアスロンは水泳、自転車、ランニング3種目のペース配分が大切で、年代別の順位も発表されます。私は水泳で上位1割以内に入れるのですが、ランニングが苦手なので、総合の成績は大抵、上位3割前後に落ち着きます。それでも年代別の順位は少しずつ上がってきているので、70歳まで続ければ、表彰台が夢ではないかも。

 都内には早朝に開催しているトライアスロンスクールがいくつもあります。私は毎朝、1時間程度、1種目の練習をしてから出社しています。その仲間たちと、週末は三浦海岸などへ自転車でロングライドにも出かけます。また、食事は野菜から食べ始めることと、魚中心のメニューにすることを心がけています。外食が多く、お酒もたしなみますが、体脂肪は10%程度で、大学生時代から体重は変わっていません。また、愛犬を連れてジョギングをしたり、夫婦でミニマラソン大会に出場したりするなど、家族を巻き込みながら健康ライフを続けています。

さまざまな挑戦者との出会いに世界が広がる

 これまで長くトライアスロンを続けてきた中で、さまざまな出会いがありました。会社の有志でつくった水泳部がスポーツ雑誌に取り上げられたり、東京マラソンで走っている様子が告知ポスターに載ったりしたこともありました。私のトライアスロン仲間には、日本代表レベルの選手や、丸の内で働くビジネスマン、プロのモデルさんまで多彩な顔ぶれがそろっています。74歳の最高齢メンバーは5月にスペインの国際大会に出場する予定です。またパラリンピック代表候補の選手も、かっこいい車椅子でプールに登場し、上級者に交じって泳いでいます。

 このところ、通常は海や川などで行う水泳をプールで行う大会や、オリンピックディスタンスの4分の1といった超短距離の大会など、気軽に参加できるレースが増えてきました。参加する人々の層も広がり、高齢者、子ども、女性、障害のある方などのほか、がんなど大病を経験して日常生活へ復帰後、自分へのチャレンジとして出場する人もいます。それぞれの目的で挑戦する人たちとの出会いは、日ごろのストレス解消を超えて、世界が広がるような感動にもつながっています。一人でも多くの人がこの競技の仲間になってくれることを、私も楽しみに待っています。

纐纈

纐纈 仁(こうけつ・ひとし)
【略歴】1969年生まれ。‘91年読売新聞入社、管財局資材部、総務局厚生部、中部支社総務部、ブランド企画部などを経て、現在、労務担当室労務部に在籍。東京都内で妻と愛犬の3人?暮らし。

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 マラソンやランニングが、ライフスタイルとして定着しつつあります。週末、各地の大会に出かける人も多い中、あなたのオフィスの隣の人がランナーかも? 読売新聞社内のマラソンランナーが、国内外の大会に参加した体験記、トレーニング法、仕事との両立など、マラソンへの思いを語ります。

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