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モデル 栗原類さん

一病息災

[モデル 栗原類さん]発達障害(3)高校、友人作りに励む

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[モデル 栗原類さん]発達障害(3)高校、友人作りに励む

栗原類さん=岩佐譲撮影

 高校に進学。全く知らない外国に行くような気持ちで、新しい挑戦をすると決めた。

 一つは積極的な友達作り。入学式の後の健康診断で列の前にいた同級生に話しかけた。「すみません、今、何時ですか?」。壁に時計もかかっていたのだけれど。

 「10時25分ですよ」。それをきっかけに話が弾み、高校で最初の友達ができた。

 もう一つは学校行事への参加。小中学生時代は意義がわからず、モデルの仕事優先で修学旅行などは行かなかった。しかし、高校での合宿は単位制。合理的な意味を感じた。

 外国人教師や同級生たちと1週間、英語でゲームやクイズを楽しんだり、議論したり。「学校って楽しかったんだ」

 発達障害の影響で無表情で感情の起伏がないように見えがちだが、喜怒哀楽もそして情熱もある。それを理解してもらうために、人一倍積極的に行動するようにした。

 3年になる頃から、テレビのバラエティー番組に出演した。仲良くなりたい芸能人には、楽屋でこう言った。「お肩をもみましょうか」

 卒業する頃、世界的デザイナー「ヨウジヤマモト」のコレクションを見て感動した。「ぜひ出たい」。イベントがある度に出向いて思いを伝え続け、1年後ようやく、「パリでオーディションがあるんだけど」と誘われた。

 仕事も充実してきた中、自らの発達障害と向き合うことになる。

  モデル 栗原類さん(22)

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sokusai_117

 
 

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