虹色百話~性的マイノリティーへの招待
yomiDr.記事アーカイブ
第79話 子どもを育てる同性カップルたち
同性カップルが養育里親となった

先日、大阪市内の30歳代と40歳代の男性カップルが、実親による養育が困難な子どもを預かって育てる養育里親に認定され、10歳代の男の子を育て始めているというニュースが話題になりました。
里親制度は「 家庭での養育が困難又は受けられなくなった子ども等に、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育を提供する制度」(厚生労働省HP) で、児童福祉法に規定があります。保護が必要な子どもの養育を、都道府県知事が委託する仕組みです。養子縁組する場合もありますが、多くは家庭に戻れるまで預かる養育里親です。里親として委託されるまでには児童相談所(児相)による調査や研修があり、その後ようやく登録。子どもを預かったあとも、児相と連絡を取り続けます。
里親等への委託率は全国平均で16.5%(平成H26年度末現在)。まだまだ多くの子どもが家庭的な雰囲気の中で育てられていないのが現状です。
養育里親への審査や登録は自治体に任されており、その多くは夫婦であることを要件としているようですが、実は性別を明文化している例はほとんどありません。その中で、大阪市は以前から必ずしも同性カップルを非適格とするものではない旨、言明していました。
今回、吉村洋文大阪市長はツイッターで、「LGBTのカップルでは子育てができないのか。僕はそうは思わない。里親は子供のための制度。子供の意思確認もした。養育里親制度の趣旨も理解され、経済的にも安定、愛情を持って養育してくれている」と述べています。
また、塩崎恭久厚生労働大臣も、「同性カップルでも男女のカップルでも、子どもが安定した家庭でしっかり育つことが大事で、それが達成されれば、我々としてはありがたい」と述べました。
私自身も、社会の再生産に寄与しないという口実で差別されがちな同性愛者(カップル)が、社会的養育の責任の一端を担うに至ったことは、里親になった2人はもちろん、さまざまな人の理解と努力が重なった結果として、心から祝福したいと思います。
ネット上には、「子どもが今後いじめられたらどうするのか」などの否定的な声もありましたが、「そういうあなたこそ、最初に、そのいじめと偏見をやめなさい」と言いましょう。海外では、同性カップルに育てられても何の問題もなかったという 調査 が、いろいろ 出揃 っています。
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「異性を好きになって結婚できない」という悩みを見かけました。
異性のみならず他人を好きになれない性格なのか、自分が好きなのか、都合のいい出会いがないのか、妥協ができないのか、人を好きになる余裕がないのか、分かりませんが、そもそも、他人を好きになることと発情(恋愛)することと結婚することには相関する場合もしない場合もあります。
自由な言論と行動と同じく、自由な恋愛というのは平和やその他の前提の上に成り立つものです。
「愛はお金では買えませんが、お金で愛は潤います」という名言を昔見かけましたが、一方で、過剰なお金が愛を歪めたり、壊したり、別のトラブルを生むこともよくあります。
誤解を恐れずに言えば、家庭円満で血の繋がる両親や祖父母に恵まれた子供の方がいいでしょう。
でも、残念ながら、人間社会はそんな人ばかりで構成されていません。
一方で、当たり前の何かが欠けているということは、当たり前でない何かを手に入れたということであり、その辺の認識を肯定的に考える仕組みが必要と思います。
いつも、自分本位の願望を押し付ける両親や異性なんかよりも、見知らぬ同性愛者の方がいいかもしれません。
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ちょっとした小話を紹介します。私がアメリカに大学留学していた90年代のお話し。同性婚とそのカップルが子供を持つことについて議論を同じ大学生とした時、私は反対の立場で「子供は生物学的な親によって育てられるべきだ」と発言したあとに、ある女学生が「私はステップ・ファーザー(継父)によって育てられたのよ。どうしてくれるのよ」とひどい顔をされいわれました。
考えさせられます。
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