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わたしの医見

医療・健康・介護のコラム

患者本位の検診に

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横浜市金沢区 会社員 51

 がん検診の案内が市から届いた。かかりつけ医で前立腺がんの検査を受けられるという。次の検査で採血の予定があったので、1回で済ませようと思ったら、それができない。市の補助を受けて行う検診と、診療とは別の日にする必要があるからだという。

 1回の採血で検査が終われば、患者は通院と針を刺される回数が減り、医師の手間も省ける。医療費も抑えられるだろうから、良いことずくめのように思える。患者本位の柔軟な制度になることを願っている。

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3件 のコメント

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アルツハイマーの超早期診断PETの妥当性

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

コメントが載ったところで、核医学によるアルツハイマー病の超早期診断PETの記事も目にします。 非常に良い検査ですが、筆記試験とCTやMRIによる...

コメントが載ったところで、核医学によるアルツハイマー病の超早期診断PETの記事も目にします。

非常に良い検査ですが、筆記試験とCTやMRIによる早期診断によるコストパフォーマンスに比べると、どうかなと思います。

良い検査でも、コストの妥当性は問題で、特に、核医学はその手の問題が多いです。

関連論文からCTやMRIの診断を補助することもあり、全否定も難しいですが、治験診療や研究費の枠を拡張しすぎれば、国家予算を逼迫します。

制度や診断医の現状までご理解いただければと思います。

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構造問題と喫緊の課題 拝啓、患者サマザマ

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

ご指摘のような制度の問題は、検診に留まりません。 医師会や専門医会と官僚や政治家の交渉の中で決まる制度。 嫌な言い方をすれば、どんな制度にも抜け...

ご指摘のような制度の問題は、検診に留まりません。
医師会や専門医会と官僚や政治家の交渉の中で決まる制度。

嫌な言い方をすれば、どんな制度にも抜け穴はあるし、問題もあるわけですが、ベターな制度というものは存在します。

5月7日の読売新聞関西版では形成外科の記事が2つありました。
体表外科ともいわれるマイナー外科で、美容外科領域や切断した指の修復などが知られていますが、もう一つ大事なのは眼窩底骨折です。
時に複視などをきたします。

詳細な診断から治療まで自己完結となると、専門医の中のさらに限定された専門の領域になります。

同様に、様々な疾患や症状に関して、診断の鑑別に思いついたり、初期対応の充実であれば、数か月のローテートでもある程度の向上可能です。
特に、今のご時世はあやふやな知識でもあればパソコンが助けてくれます。

逆に言えば、昔ながらの縦割り行政の弊害が、多くの医師を無駄に縛ります。
(良い部分もあるのかもしれませんが)

新研修医制度以前の医師が専門医会幹部なので、時に自分本位の制度を声高に主張します。
例えば、画像診断機器の分布の実情を鑑みれば、放射線科診断専門医に治療医や核医学領域の研修は必須ではないと思います。
(大施設の上級医には必要でしょうが。)

また、患者本位と言えば、居眠り運転ならぬ、居眠り診断や居眠り治療を望む患者さんは今どきどれくらいおられるでしょうか?

まあ、こんなこと口にすると、医者の世界では干されたり濡れ衣着せられるんですけどね。

患者本位の医療にという問題は、目先の気分だけでなく、医師制度や女医の問題も含めて全体像に関心を持ってもらえないと解決されないと思います。

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寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

ご指摘のような制度の問題は、検診に留まりません。 医師会や専門医会と官僚や政治家の交渉の中で決まる制度。 嫌な言い方をすれば、どんな制度にも抜け...

ご指摘のような制度の問題は、検診に留まりません。
医師会や専門医会と官僚や政治家の交渉の中で決まる制度。

嫌な言い方をすれば、どんな制度にも抜け穴はあるし、問題もあるわけですが、ベターな制度というものは存在します。

5月7日の読売新聞関西版では形成外科の記事が2つありました。
体表外科ともいわれるマイナー外科で、美容外科領域や切断した指の修復などが知られていますが、もう一つ大事なのは眼窩底骨折です。
時に複視などをきたします。

詳細な診断から治療まで自己完結となると、専門医の中のさらに限定された専門の領域になります。

しかし、診断の鑑別に思いついたり、初期対応の充実であれば、数か月のローテートでも十分です(自分は2か月です)。
特に、今のご時世はあやふやな知識でもあればパソコンが助けてくれます。

逆に言えば、昔ながらの縦割り行政の弊害が、多くの医師を無駄に縛ります。
(良い部分もあるのかもしれませんが)

新研修医制度以前の医師が専門医会幹部なので、時に自分本位の制度を声高に主張します。
例えば、画像診断機器の分布の実情を鑑みれば、放射線科診断専門医に治療医や核医学領域の研修は必須ではないと思います。
(大施設の上級医には必要でしょうが。)

また、患者本位と言えば、居眠り運転ならぬ、居眠り診断や居眠り治療を望む患者さんは今どきどれくらいおられるでしょうか?

まあ、こんなこと口にすると、医者の世界では干されたり濡れ衣着せられるんですけどね。

患者本位の医療にという問題は、目先の気分だけでなく、医師制度や女医の問題も含めて全体像に関心を持ってもらえないと解決されないと思います。

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