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モデル 栗原類さん

一病息災

[モデル 栗原類さん]発達障害(2)文化の違いになじめず

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 ニューヨークではのびのびと暮らしていたが、小学5年生で帰国した。「日本で生きるノウハウを早めに身に付けてほしい」との母親の方針からだった。

[モデル 栗原類さん]発達障害(2)文化の違いになじめず

 ここからがしんどかった。空気を読むことがまだ苦手で、日米の文化の違いもあり、なじめなかった。

 英語で話す習慣がなかなか抜けなかったこと、着る服のセンスやランドセルの色が周囲とは違っていたこと、この頃からモデルの仕事をしていたこと――などが反感を買ったらしい。

 中学校では「目立っている」と上級生に難癖を付けられ、2週間ほど不登校になった。それでも学校に通い続けられたのは、好きなアニメやゲームの話ができる友人が数人だが、いたから。「心を許せる友人は本当に宝物」と痛感している。

 発達障害の影響で、どんなにイヤなことも、一晩寝たら忘れ、引きずらずに済んだことも大きかった。

 相性の良い日本男性の主治医にも出会えた。母親の知人で、アメリカの発達障害の治療に詳しく、何より気が合った。衝動的に行動を起こす前に5秒間考える癖を付けることや、どこからわからないか、をはっきりさせるノートの取り方などを教えてくれた。「親子だけで抱え込まずに済み、違う視点から見てくれる」と全幅の信頼を置いている。

 高校に進み、人間関係も仕事も大きな転機を迎える。

  モデル 栗原類さん(22)

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sokusai_117

 
 

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