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モデル 栗原類さん

一病息災

[モデル 栗原類さん]発達障害(1)空気の読めない子供

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 パリコレクションでフラッシュを浴びたかと思えば、バラエティー番組では、過剰に謙虚な発言で「ネガティブすぎるイケメンモデル」と人気を集めている。昨年秋、発達障害の一つ「注意欠陥障害(ADD)」だと告白する自伝を出し、話題になった。

[モデル 栗原類さん]発達障害(1)空気の読めない子供

 父親は英国人、母親は日本人。生まれてすぐ両親は離婚し、母と2人に。音楽関係の翻訳、ライターの母親の「多様な価値観の中で育ってほしい」との考えから、5歳でニューヨークに移住した。

 小学校では衝動的な行動が目立ち、検査を受けて、ADDと診断された。8歳だった。注意力が散漫で、忘れ物と遅刻ばかり。「一晩寝たら何もかも忘れる」ほど記憶力も悪く、その場の空気を読むのも苦手だった。

 冗談を真に受けたり、笑顔を向けられたりしただけで「バカにされている」と本気で腹を立てたりした。

 発達障害は、脳の先天的な機能障害が原因とされ、日本では公立の通常学級に通う小中学生の6・5%が該当するとの推計がある。

 母親にはショックだったようだ。だが、切り替えは早かった。生活リズムを整えるために必ず午後9時に寝かせた。映画のDVDを一緒に見ながら「この表情はどんな感情を表しているの?」と、空気の読めない息子にクイズ式テストを出した。

 11歳で帰国。苦難に満ちた学校生活が待っていた。

  モデル 栗原類さん(22)

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