ニャるほど!社会保障
介護・シニア
病気や失業…ピンチの時、どんな助けがあるの?
生活支える安全網色々
病気や失業…ピンチの時、
どんな助けがあるの?
Q 長い人生、何が起きるかわからないよね。病気になったり、失業したりするかもしれないし……。そんな時、どうしたらいいのかしら?
A 「社会保障」っていう言葉を知ってる? 一言で説明すると、セーフティーネット(安全網)。つまり、ピンチの時、受け止めてくれる仕組みなんだ。社会保障があるから、みんな安心して暮らせるんだよ。
Q そうなんだ。社会保障には、どんなものがあるのかな。
A 例えば、健康保険などの医療保険。いざという時、誰もがお金の心配をせずに満足な治療を受けられるよう、みんなでお金を出し合って備えているんだ。だから、支払いは、かかった治療費の一部で済む。保険と名前が付くものは他にもあるよ。介護が必要な時は、介護保険を使って様々なサービスを受けられる。失業した時は、生活に困らないよう、雇用保険から給付金を受け取れる。
Q じゃあ、社会保障って保険のことなの?
A いやいや、保険以外にも、いろんな仕組みがある。保育園だって社会保障だよ。子どもを預ける場所があるから、両親は安心して働ける。育児休業は、子どもが生まれた後、お母さんやお父さんが会社を休んで子育てに専念できる制度だ。親の介護の時も、仕事を休めたり、残業を免除してもらえたりする。高齢になったり障害を負ったりしたときにもらえる年金の仕組みもあるよ。
Q へえ、ずいぶんと幅広いんだね。
A そうなんだ。最近よく耳にする長時間労働だって無関係じゃない。ブラック企業って聞いたことあるでしょう。法律で決めている限度を超えて長い時間働かせたり、残業代を支払わなかったりする職場のことだ。長時間労働が原因で心身を病む人もいる。これでは安心して働けないね。だから、労働基準監督署という機関があって、企業が違法な働かせ方をしないよう監視している。これも社会保障の一つなんだ。
Q 社会保障は、安心して暮らすのに欠かせないものなんだね。(板垣茂良)
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