自費診療 予備軍 2017年7月31日 http://www.asahi.com/articles/SDI201707270521.html?iref=comtop_list_api_f02 他紙の記事で恐縮ですが、こういう記事を読みますと、勝俣先生のご指摘と通じるものだと思い、思わず納得です。それにしても、患者の不安感をもてあそぶようで、悪質ですね。 違反報告
EBMを阻む人間的な要素 医局制度の功罪 寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受 2017年7月22日 EBMを阻むのはEBMだということは案外知られていません。 対立するEとはエゴとエクスペリエンス(経験)です。 各医師のエゴ、組織のエゴ、地域のエゴ、企業の収益構造のエゴは、データの本音や先進的アイデアとしばしば利害相反です。 一部の患者のエゴはEBMに基づいた診断治療の精度よりも医師の親しみやすさや地域の文化や人間関係に向かいます。 また、医者は経験と言いますが、経験の一部は人工知能(機械)のデータと思考回路、新治療、新検査と利害相反です。 難しいのは、そういう変化の良い部分はみんな喜びますが、マイナスの部分を人は嫌うということです。 実際、機械も未発達で、インターネットもない時代から、徒弟制度と医局制度の下の各医師の貢献で過去の医療が成り立っていたわけで、それを全否定も全肯定できないことも過渡期の難しい問題です。 だからこそ、遠隔画像診断もなかなか進まないわけで、それまでの診断治療のストーリーの変化の可能性を医師サイドでも患者サイドでも好意的に受け止められる場合とは限らないからです。 ところで、専門医が若手や中堅で必須になりつつありますが、家庭の事情などで取得できないケースも多々あります。 そうなると、白い目で見られないために非専門医はむしろEBMを学ばないといけないんですよね。 EBM=現在の推奨される標準をよく知らないと、EBMの中の医療も外の医療も上手に行えません。 皮肉なものです。 違反報告
EBMとは何か? 過去と心情との兼ね合い 寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受 2017年7月21日 炎症・再生医学会で免疫チェックポイント阻害剤の効果と副作用のセッションを拝聴しました。 健康診断で、使用患者さんに出会ったことはありませんが、今後は出会う確率も上がってくるでしょうから良かったです。 専門医程深く知る必要もないでしょうが、専門じゃないから全く知らないのとでは、患者さんの心身の状態への理解が変わります。 印象深かったのは、放射線治療のように、遅れて合併症が出てくる場合がある事でした。 他の薬でもよくある間質性肺炎や肝障害、腎障害だけではなく、腸炎なんかもあり、それがCT所見に現れていました。 かの薬が固形癌を縮小することで、癌も含めた全身の免疫のバランスが崩れるせいでしょう。 今後、薬剤の改良や合併症を抑える薬の開発も進むでしょう。 (癌治療は今の人類の大きな目標ですが、より良い健康寿命やQOLの敵はがんだけではありません。) 言い換えれば、最新のEBMは現在もっとも勧められる標準治療ということであり、過去の治療や特殊治療や未来の可能性との勝負の中で優位であるということに過ぎません。 EBMは絶対不可侵ではなく、進化の最先端ということです。 この構図が見えていないと、正しく理解したうえでも、過去の治療と心中したり、特殊治療や治療放棄に向かう患者さんの気持ちに寄り添うことはできないでしょうし、そういう感情が患者説明の時に出てしまうと思います。。 診断も治療も完全ではないが、最善は尽くしているということへの医師と患者双方の共通理解が大事です。 そろそろ、EBMを書き換えるアイデアを実行に移してみようと思います。 違反報告
免疫療法と除霊 予備軍 2017年5月27日 おそらく、とても学識のある方でも、癌に侵され、医療ではどうしても治せず、最後には神社仏閣への神頼みに救いを求め、あるいは除霊に助けを求め、財産を無くして、命も無くしたという例があるに違いありません。 一般人には分からない専門用語を散りばめたトンデモがん治療、それも、奇跡の連発のような治療法などと宣伝されたら、癌に侵されて治る見込みや希望を持てない患者さんなら、すがってしまうでしょう。 専門的知識を持った先生方や国が、インチキの横行に歯止めをかけて欲しいです。なにしろ、詐欺なんですから。 違反報告
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予備軍
http://www.asahi.com/articles/SDI201707270521.html?iref=comtop_list_api_f02
他紙の記事で恐縮ですが、こういう記事を読みますと、勝俣先生のご指摘と通じるものだと思い、思わず納得です。それにしても、患者の不安感をもてあそぶようで、悪質ですね。
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EBMを阻む人間的な要素 医局制度の功罪
寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受
EBMを阻むのはEBMだということは案外知られていません。
対立するEとはエゴとエクスペリエンス(経験)です。
各医師のエゴ、組織のエゴ、地域のエゴ、企業の収益構造のエゴは、データの本音や先進的アイデアとしばしば利害相反です。
一部の患者のエゴはEBMに基づいた診断治療の精度よりも医師の親しみやすさや地域の文化や人間関係に向かいます。
また、医者は経験と言いますが、経験の一部は人工知能(機械)のデータと思考回路、新治療、新検査と利害相反です。
難しいのは、そういう変化の良い部分はみんな喜びますが、マイナスの部分を人は嫌うということです。
実際、機械も未発達で、インターネットもない時代から、徒弟制度と医局制度の下の各医師の貢献で過去の医療が成り立っていたわけで、それを全否定も全肯定できないことも過渡期の難しい問題です。
だからこそ、遠隔画像診断もなかなか進まないわけで、それまでの診断治療のストーリーの変化の可能性を医師サイドでも患者サイドでも好意的に受け止められる場合とは限らないからです。
ところで、専門医が若手や中堅で必須になりつつありますが、家庭の事情などで取得できないケースも多々あります。
そうなると、白い目で見られないために非専門医はむしろEBMを学ばないといけないんですよね。
EBM=現在の推奨される標準をよく知らないと、EBMの中の医療も外の医療も上手に行えません。
皮肉なものです。
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EBMとは何か? 過去と心情との兼ね合い
寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受
炎症・再生医学会で免疫チェックポイント阻害剤の効果と副作用のセッションを拝聴しました。
健康診断で、使用患者さんに出会ったことはありませんが、今後は出会う確率も上がってくるでしょうから良かったです。
専門医程深く知る必要もないでしょうが、専門じゃないから全く知らないのとでは、患者さんの心身の状態への理解が変わります。
印象深かったのは、放射線治療のように、遅れて合併症が出てくる場合がある事でした。
他の薬でもよくある間質性肺炎や肝障害、腎障害だけではなく、腸炎なんかもあり、それがCT所見に現れていました。
かの薬が固形癌を縮小することで、癌も含めた全身の免疫のバランスが崩れるせいでしょう。
今後、薬剤の改良や合併症を抑える薬の開発も進むでしょう。
(癌治療は今の人類の大きな目標ですが、より良い健康寿命やQOLの敵はがんだけではありません。)
言い換えれば、最新のEBMは現在もっとも勧められる標準治療ということであり、過去の治療や特殊治療や未来の可能性との勝負の中で優位であるということに過ぎません。
EBMは絶対不可侵ではなく、進化の最先端ということです。
この構図が見えていないと、正しく理解したうえでも、過去の治療と心中したり、特殊治療や治療放棄に向かう患者さんの気持ちに寄り添うことはできないでしょうし、そういう感情が患者説明の時に出てしまうと思います。。
診断も治療も完全ではないが、最善は尽くしているということへの医師と患者双方の共通理解が大事です。
そろそろ、EBMを書き換えるアイデアを実行に移してみようと思います。
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免疫療法と除霊
予備軍
おそらく、とても学識のある方でも、癌に侵され、医療ではどうしても治せず、最後には神社仏閣への神頼みに救いを求め、あるいは除霊に助けを求め、財産を無くして、命も無くしたという例があるに違いありません。
一般人には分からない専門用語を散りばめたトンデモがん治療、それも、奇跡の連発のような治療法などと宣伝されたら、癌に侵されて治る見込みや希望を持てない患者さんなら、すがってしまうでしょう。
専門的知識を持った先生方や国が、インチキの横行に歯止めをかけて欲しいです。なにしろ、詐欺なんですから。
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