健康トレンド
介護・シニア
健康植物(1) マテ茶でアルコール性肝炎予防
南米に自生するモチノキ科の常緑樹・マテ。この葉や枝から作る「マテ茶」には、生活習慣病を予防する効果があるという。
マテ茶は南米で人気の飲み物。ビタミンや食物繊維が豊富で肥満やがんを防ぐとされる。日本でも近年、大手清涼飲料会社が販売し、知名度が高まっている。
「アルコール性肝炎を予防することも、わかってきました」。3月末、大阪市立大理学部付属植物園(大阪府交野市)の市民講座で、同大学の小島明子准教授(51)(栄養機能科学)が解説した。
お酒を大量に飲むと、体がアルコールを分解しきれなくなる。何とか分解しようと特別な酵素が働き、活性酸素という物質ができる。これが肝臓の細胞を傷つけ病気を招く。ところが、マテ茶を飲むと、この活性酸素ができるのを防ぎ、肝臓の細胞が守られる。小島さんがラットを使った実験で確認した。
マテの木はミネラル豊富な土壌で育ち、高さ20メートルにもなる。講座の会場に、植物園で育てている小さな鉢植えが並んだ。葉を茂らせた姿はどこか力強い。
講座でマテ茶を初めて飲んだ交野市の 程田 輝男さん(72)は「緑茶より少し渋みがある。これから飲んでみたい」と話した。
【関連記事】