室伏由佳のほっこりスポーツカフェへようこそ
医療・健康・介護のコラム
姿勢は生活と連動する? 何げない習慣を健康バロメーターに!(上)
みなさん、ほっこりスポーツカフェへようこそ! 新年度がスタートしました。ほっこりスポーツカフェも開店1周年です。アスリートとして活動していた時や様々なスポーツ体験を通じて得られた実感、食事や健康に関する情報など、引き続きいろいろとざっくばらんに書いていきたいと思います。街角にあるカフェでほっこりするような気分で、気軽にお立ち寄りくださいね。
ようやく桜が見ごろです。私が拠点を置く東京都心は、3月末まで肌寒い日々が続いていました。私はとても寒がりで、冷え性。こんな季節は、体が縮こまって、首や肩が特にガチガチに固まってしまいます。そういう時は、運動を始める前に外から少しでも体を温めるようにしています。体がとてもよく動くようになり、中からも温かくなりますよ。
皆さんの中にも、寒い季節のさなかや、寒いところにいると、体のあちこちが固まってしまう…という人がいるのではないですか。私はそういう時、自分の姿勢や呼吸があまり適切でないことに気づきます。2月の終わりごろですが、慌ただしい出来事が重なり、ついつい十分体に意識を振り向けられなかったことがありました。すると、姿勢が変わっていたのです。長時間、お仕事や研究などのために夢中になってデスクワークをしていた時、どうやら腰や背中を丸めていたようです。
鏡を横にでも置いていれば気が付いたかもしれません。首が前に出て、肩が上がり、背中や腰が丸くなって、まるで猫のような背中です。いえ、猫は好きなのですが、自分が猫になる必要はありませんね(笑)。
人の体は、機能的な動き(腕の上げ下げや体勢の変化など)によって、いろいろなところに負荷がかかります。また、十分に動いていない部位があると、それを補うために他の部位が使われることになり、そこに負担がかかります。「代償動作」と言われるものです。
私はアスリート時代にかなりひどい腰痛症(椎間関節の変形とヘルニアが原因による脊柱管 狭窄 症)を患いましたが、引退した2012年に手術をし、完治しています。ただ、今も腰の関節炎は持病としてあるので、気を付けて過ごすようにしています。悪い姿勢が続くと腰に負担がかかり、やがて痛みが出てきます。これを避けるために、日頃から正しい姿勢を心がけていますが、もう一つ、呼吸の方法と腹筋への力の込め方でも姿勢を調整しています。
呼吸法には、いろいろありますが、ピラティスで使われる呼吸法がよく知られていますね。(実は、私は5年ほど前にピラティスの指導者資格を取得しています)。その呼吸法と腹筋については、また次回のカフェでお話したいと思います。
みなさん、美しい桜の花の下で深呼吸して、春の息吹を楽しんでくださいね!
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