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結節性痒疹かゆみ止まらず

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 20歳の娘は、小さい頃から軽いアトピー性皮膚炎がありました。3年ほど前から症状がひどくなり、「 結節性痒疹けっせつせいようしん 」といわれました。何軒か皮膚科に通いましたが、飲み薬とかゆみ止めの塗り薬を渡されるだけで一向に改善しません。手足や腹部に痕が残り、とてもかゆそうで心配です。(50歳女性)

治療には密封や凍結も

野崎 誠 わかばひふ科クリニック 院長(東京都武蔵野市)

 結節性痒疹とは症状の名前でもあり、病名でもあります。かゆい湿疹が長く続いている状態です。原因は様々ですが、大きく二つに分けられます。

 一つは虫刺され。ブユという虫に刺されることで出現することが多いです。もう一つは、慢性湿疹から引っかき傷が長期間続くことです。いずれも徐々に硬いしこりが現れて盛り上がり、かゆみがとても強いことが特徴です。

 治療は一般的に、かゆみを抑える飲み薬や塗り薬を使います。このうちステロイド(副腎皮質ホルモン)もよく使われます。これらの薬により皮膚の炎症を抑え、症状を抑えることが目標です。しかし、これらの治療だけでは十分にかゆみと盛り上がりを抑えることができないこともあります。そうした場合は、包帯などで皮膚を密封することや、他のかゆみ止めの飲み薬や塗り薬を併用したり、患部を凍結したりすることも行われます。

 娘さんの症状ですが、どのような状況、時間帯に悪化するでしょうか。特定の条件があるなら、その条件を避けることや、その時に薬の効果が十分に出るような塗り方、飲む時間帯を工夫してみても良いかもしれません。

 また、厚手のストッキングをはくだけでも引っかきによる刺激が皮膚に伝わるのも弱くなりますので、試してみてはいかがでしょうか。

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