文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

ニュース・解説

特定機能病院の安全強化へ、医療法改正案を閣議決定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 群馬大学病院など、高度な医療を提供する特定機能病院で患者の死亡事故が続いたことを受け、政府は10日、特定機能病院の安全管理体制を強化する医療法改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指す。

 群馬大病院では、2014年11月に肝臓の 腹腔ふくくう 鏡手術を受けた患者8人の死亡が発覚したのをきっかけに、日本外科学会が手術後死亡の50例について検証を行い、多くの不備を指摘。第三者調査委員会が昨年7月、報告書を発表し、人材不足の中で二つの外科が手術数を増やし続け、患者の安全を置き去りにした組織管理の問題を指摘していた。

 改正案では、特定機能病院の要件に、高度な医療安全を確保する能力を新たに加え、医療安全に関する監査委員会の設置を義務づける。群馬大問題の後、厚生労働省は省令を改正し、問題があるケースを分析し、再発防止につなげる仕組みを整えることが必要としていたが、法律で明文化し徹底を図る。トップの病院長の組織管理における権限も明確化するよう求める。外部から見えにくいと指摘がある病院長の選考については、外部有識者を含む委員会で厳正に審査を行うよう定め、医療安全に指導力を発揮する人材が適切に選ばれる体制作りを進める。

          ◇

【特定機能病院】  高度な医療を提供でき、人員や設備基準などを満たす400床以上の病院を厚生労働大臣が承認。診療報酬が増える優遇措置を受けることができ、大学病院を中心に84病院が承認されている。2015年6月、患者の死亡事故により、群馬大病院と東京女子医大病院が承認を取り消された。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事