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「いため煮」調理時間短く

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肉や魚、根菜から先に

「いため煮」調理時間短く

奥西義和撮影

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 煮物は野菜を下ゆでしたり、一定時間煮込んだりするのに手間がかかる。かといって、1人分だけ煮るのも効率が悪い。料理研究家の岩崎啓子さんは、フライパンを使って具材をいためた後に煮る「いため煮」で、手間をかけない1人分の煮物を提案する。

 野菜の煮物に肉や魚を加えれば主菜になり、栄養のバランスもよい。岩崎さんは夫と2人暮らしで、食事の時間が異なることも多く、好きな具材をよくいため煮にするという。「材料をいためてから煮れば、調理時間が短くて済む。油でいためることで、味にコクも出ます」と岩崎さん。

 フライパンは直径18センチのものを使う。鍋よりも浅く面積が広いので、煮崩れしやすい魚も扱いが簡単だ。

 いため煮は、まず肉や魚、火が通りにくいダイコンなどの根菜を先にいため、香ばしさを出す。次にネギやショウガ、ニンニクなどの香味野菜を加えて香りづけをし、最後に火の通りやすい野菜を加え、調味料を入れて煮る。

 ポイントは、調味料を入れる際に一度火を止めること。具材が少なく、加熱しながら入れると焦げ付きやすいため。調味料を加えたら蓋をし、再加熱する。

 今回は3品を作ってもらった。豚肉とダイコンの煮物は、肉のうまみやしょうゆベースの煮汁がダイコンに染み、食べ応えのある和風味。鶏肉とキャベツのいため煮は、キャベツの甘みが優しい中華風煮物だ。サワラのトマト煮は、サワラがほろっとして、トマトの酸味が利いている。

 いずれのレシピでも、具材は好みで追加してもいい。ニンジンやゴボウなど根菜類は、最初にいためる。火の通りやすいチンゲンサイやハクサイ、モヤシやキノコ類は、肉などをいためた後に加える。

 岩崎さんは「肉じゃが、ブリ大根など定番メニューも、いため煮にすると手軽に作れるので、試してみてください」と話す。(小野仁)

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