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逆流性食道炎で服薬も 会食多く胃の不調が続く

 逆流性食道炎と診断されて、ここ5~6年、毎日ではありませんが、頻繁にオメプラゾールとガスモチンを処方してもらっています。しかしながら、会食の機会も多く、胃もたれ、胃の存在感、水を飲まずにいると口臭が出てくる、など胃の不調が続いています。日曜日などに朝、昼抜き、晩にはおかゆで胃を休めると少し回復しますが、会食などが入るとまた不調に陥ります。飲みに行くことはありませんが、元来、酒好きなので、会食の際には、日本酒2合程度、ワインであれば2杯くらいを飲んでしまいます。会食の頻度は週に3回ほど。酒は会食のときだけで、晩酌はやりません。以前、同様の症状の際に西洋薬剤にプラスして漢方薬を処方され、改善した記憶があります。アドバイスをお願いします。(男性62歳)

ピロリ菌感染や慢性膵炎のチェックを

木下 芳一・島根大学医学部内科学講座第二教授

 逆流性食道炎の主症状は「むねやけ」「酸っぱい酸があがる」というものです。現在、感じておられる胃もたれを中心とした症状は、逆流性食道炎とは直接には関係がないもののように思います。何年間も慢性的に食後の胃もたれを中心とした症状がつづく病気として、機能性ディスペプシアという病気があります。この病気の確定診断は、内視鏡検査で潰瘍や胃がんのような心配な病気が見つからないことが条件です。

 機能性ディスペプシアは、症状はつらいのですが、命にかかわるような合併症が起こることはありません。また、機能性ディスペプシアであれば、オメプラゾール、ガスモチン、漢方薬の 六君子湯りっくんしとう などが効果があることが分かっています。機能性ディスペプシアと症状が似ていて区別がつきにくい病気に、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染胃炎があります。ピロリ菌感染胃炎の患者さんの中には、胃もたれなどの症状が強くて困る方もいらっしゃいますが、ピロリ菌の除菌治療を受けると症状が良くなる方があります。

 そこで、ご質問いただいた方の場合は、まずピロリ菌の感染があるかどうかの診断を受けられるのが良いだろうと思います。ピロリ菌の除菌治療は、抗生物質にアレルギーのある方は受けていただくことが難しいのですが、1週間、薬物を内服するだけの比較的、簡単なもので除菌効果は高いものです。また、1年に1回は胃がんの早期診断の目的で内視鏡検査を受けるのが望ましいと思われます。

 もう一つ追加するとしますと、ご質問をいただきました方は、お酒をよく飲まれるようですので、慢性 膵炎すいえん のチェックを血液検査、腹部超音波検査などでされておいた方が良いと思われます。慢性膵炎はお酒をたくさん飲む方に起こりやすく、食後の胃のもたれ症状を訴えられる患者さんもおられます。書かせていただきました内容も参考にしていただきながら、現在、お薬を処方していただいている担当の先生とよく相談していただきますと良いと思います。(日本専門医機構協力)

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