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コウノドリ先生 いのちの話

からだコラム

[コウノドリ先生 いのちの話]お産巡る悲喜こもごも

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 関西空港を対岸に臨む大阪府泉佐野市の総合病院で、産婦人科医をしています。専門は周産期医療です。

[コウノドリ先生 いのちの話]お産巡る悲喜こもごも

 周産期医療とは妊娠22週から 分娩ぶんべん 後7日までのお母さんと赤ちゃんを見守る仕事ですが、我々の仕事はそれにとどまりません。妊娠前から、分娩した後、その数年先までお付き合いをさせていただく人も多いです。

 高校生の頃はミュージシャンに憧れ、大学受験の浪人時代にはパチンコに逃避するなど、真っすぐ今の自分にたどり着いたわけではありません。産婦人科医の父の背中をぼんやりと見て育ち、何とか医学部に入りました。その後も将来の目標は全く見えず、「やっぱりミュージシャンに」と思ったこともありました。

 医学生時代、興味をそそられる分野がありました。救急医学です。命の危険に ひん した患者さんを前に、幅広い知識と技術を総動員し、臆せず立ち向かう。救命医の姿に衝撃を受けました。そんな中、産婦人科の臨床実習で、お母さんの救命の現場に居合わせたのです。「これも救急医学なんだ」と運命めいたものを感じ、今に至ります。

 産婦人科のお得意様は女性です。妊娠だけでなく、思春期や更年期などホルモンバランスの激変期は内分泌内科医として、婦人科がんの治療では腫瘍外科医としての任を負います。

 とりわけ、未来を担う次世代を育む生殖・周産期医療は他の科にはない感動と責任、誇りを持てる仕事です。その魅力にとりつかれ、魅せられ続けています。

 縁あって、私が見てきた現場の一端は漫画・テレビドラマ「コウノドリ」に描かれました。コラムでは、お産を巡る悲喜こもごもをつづっていければと思います。

 (りんくう総合医療センター産婦人科部長 荻田和秀)

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