文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

1件 のコメント

専門バカの否定と発達の多様性

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

前回、今回と、スキャモンの発達曲線理論に基づいたゴールデンエイジでの発達の重要性が書かれています。

幼児教育よろしく、その重要性はもちろんですが、それ以外の年代の努力が無意味なわけではないし、しばしば、途中ではじかれた才能や遅れてきた才能が世界を動かすのはサッカーの日本代表だけではありません。

それだけ、人間の心身の発達というのは奥深いものです。

多分、若いころからセレクトされて、競技をトップレベルで続けられた室伏さんの方が実感されているでしょう。

一つのことを突き詰めた強みは、そのまま弱みでもあります。

それが、いくつかのスポーツでのトップ選手の成長の壁になっていますし、医療業界でも過度の専門医療が患者不在の医療の一因になっています。
(それで、総合診療医が新設されました)

休みも、遊びも練習のうち。

世の中、世知辛いですから、目に見えるお金や実績ばかりを追う人ばかりです。

競争や実績も大事ですけど、成長や幸福という概念はもっと大事だと思います。

プロ選手やメダリストよりも、もっと多くの人間が遊びや競技から学び、ビジネスや国家に還元しています。

そういうサイクルで考えると、本来はもっとプロにもアマにもスポーツに投資されてもいいと思います。

サッカーも究極はサーカスですが、ミサイルや飛行機、ドローンがある時代にハンマーを投げる意味はどこにあるのか?

直接金にならなくても、学びはあると思います。

Aiに替えられない人間の存在の本質を知る術かもしれません。

違反報告

記事へ戻る