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先進国の中で、日本の生産性が低いのはなぜ?

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長時間労働、能率が悪い

先進国の中で、日本の生産性が低いのはなぜ?

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先進国の中で

日本の生産性が

低いのはなぜ?

 洋服を作る場合を考えてみよう。布や糸などの材料の他に、はさみやミシンなどの道具や、布を切ったり縫ったりする人も必要だ。

 道具を買うお金や人手に対して、原材料よりどれだけ価値の高い商品を生み出せたかを示すのが、「生産性」なんだ。少ないお金や人手で高く売れる商品を作れたら、「生産性が高い」といえる。

 今、特に注目されているのが、人手(労働力)に対する生産性、つまり「労働生産性」だ。日本では少子高齢化が進み、若い働き手が減っていく。経済を成長させるには、労働者1人当たり、あるいは、労働時間1時間当たりの生産性を上げる必要があるんだ。

 日本は、先進国の中では生産性が低いとされる。日本生産性本部によると、2015年の国内総生産(GDP)を基にした生産性では、経済協力開発機構(OECD)加盟の35か国中、1人当たりでは22位、1時間当たりでは20位だった。

 だからといって、日本の労働者が怠け者で能力が低いわけではない。現役世代の読解力や数学的思考力などを測るため、OECDが11~12年に行った「国際成人力調査」では、平均点で日本がトップだった。

 労働者は有能なのに、生産性が上がらない原因の一つが、長時間労働だといわれている。働き続けると、疲れて集中力も低下するので、能率が悪くなる。

 ITの活用などが遅れているのも課題だ。機械化が進む製造業では、生産性で米国を上回る業種がある一方、人の手に頼るサービス業は、米国の5割にとどまる。日本では、きめ細かいサービスが当たり前で、多くの人手を使っても価格に上乗せしにくいことが一因だ。

 このやり方も、人手不足で限界と指摘されている。一部の企業で、早朝や深夜に及ぶ長時間営業や過剰な対応を見直す動きもある。

 生産性を上げるには、高価でも売れる魅力的なモノやサービスを作る工夫も大切なんだ。労働力を最大限に生かすには、働き方や技術の改善にとどまらず、経営全体を改革する必要があるといわれているよ。(飯田祐子)

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 「猫ピッチャー」の作者、そにしけんじさんの話「社会保障は難しいイメージもありますが、実は身近で大切な問題。若い人も含めて、自分たちの生活を考えるきっかけにしてほしいです」

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