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フリーアナウンサー 中井美穂さん

一病息災

[フリーアナウンサー 中井美穂さん]ストーマ体験(2)体の一部、慣れるしかない

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 手術後2週間ほどして体が回復してきた頃、ようやくおなかにあるストーマを意識した。「人工肛門」という言葉のイメージの悪さもあり、こわくて目を向けられずにいると、先に見た母の明るい声がした。

[フリーアナウンサー 中井美穂さん]ストーマ体験(2)体の一部、慣れるしかない

 「あら、かわいいわよ」

 ピンク色でぷるんとして軟らかく、まるで唇のよう。梅干しにも似ている。「確かにかわいい」。そして思い出したのが、看護師の奮闘をコミカルに描いた漫画「おたんこナース」(小学館)。「あったよね、似たエピソード」。意外に穏やかな初対面になった。

 とはいっても、管理は大変だ。こまめにトイレに行き、ストーマに接着したパウチ(便を受ける袋)の中身を捨てたり、パウチを取り換えたり。接着面に触れるおなかの肌の手入れ――。知るべきことはたくさん。入院していた病院には、排せつケアを専門に担当する看護師がおり、厳しくも手厚い指導を受けた。

 「嘆いていてもどうにもならないから、慣れるしかない。自分の体の一部なんだし、愛して仲良くやっていこうと決めました」

 まずはストーマに「 光圀みつくに くん」と名前をつけてみた。「おはよう」「元気?」と話しかけ、ペットを飼うつもりで世話することにした。「このヒトのおかげで生命が保たれている。本当にありがとね」。感謝の気持ちを忘れないようにした。

  フリーアナウンサー  中井(なかい)   美穂(みほ) さん(51)

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