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医療・健康・介護のニュース・解説

地域包括ケアシステムって何?

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最期まで見守る支援の輪

 

地域包括ケアシステムって何?

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地域包括ケア

システムって何?

 長い人生で、病気になったり、体が衰えたりしても、なじみのある地域で最期まで安心して暮らせるよう、専門職や住民で支える体制のことをいう。今後の日本を考えるうえでは欠かせない視点なんだ。

 背景には、少子高齢化という将来にわたって避けられない課題がある。2015年の高齢化率(65歳以上の割合)は26・7%。推計では24年に30%を超え、38年に35%になる。特に、病気になりやすい75歳以上が増え、亡くなる人の数も毎年2万~3万人ずつ増える。

 今は、病気になったらすぐに入院し、そのまま病院で最期を迎える人が多い。15年には、77%が病院や診療所で亡くなっている。でも、少子化で、税金や保険料を納める働く世代が減っていく中で、これからも病院を増やし続け、医療にかかる費用をまかなっていくことは難しい。

 そこで、自宅でも十分な医療や介護を受けられる体制を整えるとともに、隣近所の助け合いや、民間の有料サービスも活用して、できる限り自立した生活が送れるような地域づくりが急がれているんだ。

 例えば、一人暮らしで、足腰の弱ったお年寄りをどう支えるか考えてみよう。掃除や入浴の介助はホームヘルパーが行い、毎日の食事は商店が宅配する。異変がないかの見守りやゴミ出しの手助けはご近所が担う。転んで骨折したり、肺炎になったりして入院しても、再び自宅へ戻れるよう、在宅医療や訪問看護、リハビリの環境を整える。

 「包括」という言葉からも分かるように、様々な分野の人たちが一体的にサポートするのがポイントだ。病院の医師やかかりつけ医、看護師、薬剤師、介護職員、ケアマネジャーといった専門職だけでなく、近所の住民、自治会、ボランティア、商店など、誰でも支え手になりうるね。

 国の想定では、その人の住まいからだいたい30分以内で、こうしたサポートの輪をつくる。お年寄りや病気の人が安心して暮らせるなら、誰にとっても住みやすい街であるはずだ。知恵を出し合いたいね。(手嶋由梨)

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