関節リウマチ
両足裏に1円玉大のタコ
3年前から両足の裏の薬指の下3センチの位置に、1円玉大のタコがあります。足首の関節リウマチもあり、歩くとかかとが痛み、外出に支障があります。角質をそぎ取っても効果がありません。対処法はありますか。(76歳女性)
靴底や中敷きなど履物を工夫
高山 かおる 済生会川口総合病院 皮膚科部長(埼玉県川口市)
足の裏の皮膚は他の部位の皮膚とは違い、元々、外からの力に負けないよう強く硬くなるようにできています。すぐに硬くなる特性があるので、強い力が加わるところにタコはできます。
ご相談のあった薬指の下3センチのところは、よくタコができる場所です。人は歩く時、かかとの外側から着地し、小指の付け根、親指の付け根、そして指の方に蹴り出す「あおり歩行」をするのが一般的です。しかし、指の方に蹴り出して歩くためには足首を柔らかく使う必要があります。
相談者のように、足首が不自由だったり関節が硬かったりすると、上手に蹴り出して力を逃がしてやることができず、足の前の方でブレーキをかけてしまう状態になるためタコができます。あまりに強い力が加わると痛みを伴います。
治療としては、削ること、サリチル酸含有テープを貼って硬くなった部分を柔らかくすることが有効ですが、あくまで対症療法です。これで十分に改善しなければ、履物を工夫する必要があります。足首がうまく使えない場合には、靴底にゆりかごの脚のような「ロッカーソール」という機能を備えると、前に蹴り出せるようになります。
リウマチなどで足が変形している人は、整形外科やフットケアを行う病院、健康靴を販売する靴屋で、靴の中敷き(インソール)を作ってもらうといいでしょう。健康保険で作れる病院もあるので、活用されるといいでしょう。