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自分の診療情報、ネットで閲覧…名古屋の病院が導入
名古屋市南区の大同病院と隣接の「だいどうクリニック」を運営する社会医療法人宏潤会は31日、患者が検査結果や診療中に使われた薬といった自分の診療情報の一部を、インターネットを使って閲覧できるサービスを2月1日から導入すると発表した。当初は一部の患者が対象で、4月から本格導入する。
このサービスは、病院経営システム開発会社「メディカル・データ・ビジョン」(東京)が開発したシステム。自宅や出張先で診療情報を確認できるほか、家族間でも情報の共有ができ、セカンドオピニオン(別の医師の意見)を求める際にも活用できるという。
希望する患者が事前登録し、ネットの専用サイト「カルテコ」にIDとパスワードを入力すると、受診日や傷病名、処置・手術名、処方された薬などが把握できる。電子カルテと連動しており、検査の日時や検査内容をグラフでも見ることができる。
また、4月1日からは、医療費に特化した後払いサービスも始める予定。後払いにすると、診察後の待ち時間が短縮できるという。
宏潤会の吉川公章理事長は「いつでもどこでも診療情報を見ることができ、患者の利便性が高まる。診療情報を基に、気軽に質問ができることで、医師と患者のコミュニケーションも深まる」と話した。