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ジムで運動 介護予防

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無理は禁物 準備運動入念に

ジムで運動 介護予防

いすに座ってストレッチをする参加者(東京都江戸川区のコナミスポーツクラブ西葛西で)

 スポーツジムやフィットネスクラブに通い、筋力トレーニングや運動を楽しむ高齢者が増えている。足腰を鍛えれば介護予防や転倒防止に効果的だが、無理をして逆に体を壊さないよう注意したい。

 東京都江戸川区の「コナミスポーツクラブ西葛西」では、60歳以上を対象に運動スクール「OyZ(オイズ)」を開いている。

 「きつかったら、途中で休んでくださいね」

 スクワット運動をする男女8人に、インストラクターの田代ひろみさんが何度も優しく呼びかけた。繰り返し声を掛けるのには意味がある。

 「隣の人と自分を比較して頑張りすぎる人もいる。無理をさせないことも大事です」と田代さん。高齢者の場合、無理をすると、かえって膝や腰の関節を痛める恐れがある。スクワットや踏み台昇降などの運動は、まずは体調をチェックし、さらに入念なストレッチなどウォームアップをしてから行う。

 参加者には笑顔が目立つ。3年前から参加する女性(77)は「週1回、運動すると気分がすっきりし、生活にもメリハリが出る」と話していた。

 経済産業省によると、2014年の大手ジムの利用者に占める60歳以上の割合は約3割に達した。大手の一つ「セントラルスポーツ」(東京)では、会員の平均年齢は50歳を超えている。高齢者向けプログラムを担当する今村明雄さんによると、ジムのメリットの一つは専門家のアドバイスの下、安全に運動できることだ。「ベテラン指導員がその人に応じたアドバイスをします。その一方で、仲間との交流が楽しみで参加しているという人も少なくないようですよ」と話す。

 筋力をつけることは、高齢者が日常生活を支障なく送るうえでも意味がある。例えば、転倒防止。ジムなら、負荷をかけて膝を伸ばす「レッグエクステンション」など、色々な機器を使った筋トレができる。様々な筋肉を鍛えることで、転ばない足腰をつくるのだ。

 中高年への運動指導を行っている筑波大教授の田中喜代次さん(スポーツ医学)によると、一般に人の筋肉の量は加齢に伴い毎年約1%ずつ減る。しかし、適切な運動を続ければ、筋力は維持も増強もできる。鍛え始めるのに遅すぎることはないという。「筋トレを習慣化すれば、高血圧や糖尿病など生活習慣病の予防・改善、ストレス解消なども期待できます」と田中さん。

 注意も必要だ。冬場は特に準備運動を入念にし、脱水状態にならないようしっかり水分も取ろう。また、無理は禁物。生活のリズムや体調に合わせ、自分で運動量を調整することも大切だ。田中さんは「インストラクターと相談し、自分にあったやり方を見つけてほしい」と話している。

  ◆ジムで運動する際の注意

  運動前に血圧を測るなどし、体調に不安があれば無理しない

  持病のある人は医師に相談を

  迷ったらジムの指導員に相談する

  短時間なら少し強め、長時間なら軽めなど、運動の強度と量を調整する

  こまめに水分補給をする

  他人と比較せず、自分のペースで

  運動後は栄養補給をし、休養をとる

 (今村さんや田中さんへの取材を基に作成)

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