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「高齢者75歳から」学会提言…3氏に聞く

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気持ちの持ち方 重要…俳優・歌手 中村雅俊さん

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中村雅俊さん

 65歳になったが、自問してみても、高齢者という自覚は全くない。全然まだまだという感じだ。元々、楽天的な性格で、職業柄、定年がなく、ずっと現役ということもあるが、仕事に対しては変わらず前向きで、肉体的にも年を取ったなと感じることはそうそうない。

 病気にかかったことはあまりなく、体は至って健康だ。月5、6回、ジムに通う。子どもの頃から食い意地が張っていて、食欲がなかったことはない。今でも肉をはじめ、ご飯やパンなどもたらふく食べている。若い頃と比べて変わったのは、お酒の量が減ったぐらい。

 だから、65歳以上という高齢者の定義を見直すのは賛成だ。一方で、大学時代の友人らを見ると、すごく個人差があるとも感じる。人生を60年も生きると、人によって生き方や考え方に大きな差が出てくる。輝いていて頑張っている人もいれば、そうでない人もいる。見た目でも一気に老けてしまう人もいる。

 60歳代になると、気持ちの持ち方が重要な要素になってくるからだと思う。仕事でも趣味でも毎日、やりがいを持って行動できているかどうかが大切なのではないか。

 そういう中で、高齢者の線引きをどこでするかというのはとても難しい問題だと思う。75歳以上というのは、やや上過ぎる。70歳ぐらいが適当ではないか。かつての還暦(60歳)がそれぐらいに当たる。現在の年齢になってみて、70歳に壁があるように感じる。

 65歳以上であっても高齢者扱いをされなくなれば、「よっしゃ」と張り切る人も出てくるだろう。そういう意欲のある人たちが社会の支え手になるために、活躍できる環境を作ってほしい。長年勤めてきた会社などとは別に、斬新な考え方や技術など、経験を生かせる組織やシステムがあればいい。リタイアさせてしまっては、もったいない人たちは絶対にたくさんいる。そもそも60歳の定年というのは早過ぎる。現役でいる期間が長くなれば、人生もまた違ってくるはずだ。

 若い頃にかじったことを再び始めるなど、何でもいいからやりたいことを持つことが大事。年を重ねても、「今日はやったな」という実感を持てるようになる。気持ちの持ち方によって大きく変わることができる。

 2014年にデビュー40周年を迎えたが、これからも演じることと歌うことを両輪に活動していきたい。いい人の役が多かったので、違った役も演じてみたい。歌う喜びを感じ、お客さまに求められている限り、ずっと歌い続けていきたい。

  ◇なかむら・まさとし  宮城県女川町出身。慶応大学を卒業した1974年、テレビドラマ「われら青春!」に主演して、挿入歌で歌手デビュー。65歳。

 (医療部 西原和紀)

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