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短命県から学ぶ健康

からだコラム

[短命県から学ぶ健康]「健康経営」社長が率先

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 これまで健康づくりに無関心だった企業で、「健康経営」という言葉が 流行はや っています。追い風です。

 従業員の健康に気を配る健康経営の実践で、企業イメージや生産性が向上すると言います。それだけでしょうか?

 一番大切なのは、従業員の健康と幸福を願う事業主(社長)の美しい姿です。

 弘前市のタクシー会社の健康づくりを紹介します。北星交通は2015年の7月に健康宣言をしました。職員は出勤時、血圧と体重を測り、5分間の健康体操をします。必ず100%やります。

 従業員の皆さんがイヤイヤやっているのではないかと気になり、北星交通のタクシーに乗るたびに「大変ですか?」と聞きました。びっくりしました。明るいんです。やりがいがあると。「社長が我々の健康をここまで気にかけてくれている」という言葉を2人からもらい、胸が熱くなりました。

 このような健康づくりだったら自分の会社でもできると思いませんか?

 健康教養の基本は、肥満(体重)、メタボリックシンドローム(血圧など)、そしてロコモティブシンドローム(体の屋台骨がガタガタになった状態)です。運動(健康体操)が大切になります。北星交通の健康づくりはこの三つの要所をしっかり押さえています。

 このような簡単な取り組みにもトップの決断(健康宣言)と核となるリーダーが必要です。その二つさえあれば必ずできます。

 意外だったのは、毎日血圧と体重を測定して記録すると、次第に血圧、体重に興味がわいてくるということです。つまり健康への興味が毎日の一見面白くない行動から生まれてくるのです。その時点で健康教養を学ぶ機会があったら綿に水がしみこむように健康の知識が身につくと思います。

 (中路重之・弘前大学教授)

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