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【いのちの値段】オプジーボ(1)高額薬が生むジレンマ
えっ、ホンマに効いたんか、あの1回で――。 昨年3月23日。午後7時少し前。最も重いステージ4の肺がんを患う大阪府守口市の 小飼(こがい) 和恵さん(48)は、府立成人病センター(大阪市)9階の4人部屋で、夕食を口に運んでいた。 呼吸器内科の主治医、西野和美さん(50)が駆け込んできた。「早く! 見においで」。小柄な女性医師の真っすぐな瞳が涙で潤んでいる。最新の肺がん治療薬 オプジーボ を点…
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