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宋美玄のママライフ実況中継

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子育て5年目の通信簿

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車のおもちゃを床に走らせるようになった息子です

車のおもちゃを床に走らせるようになった息子です

 クリスマスイブにサンタクロースが我が家にもやって来まして、娘がかねてサンタさんにお願いしていた「カメラ」が枕元に置かれていました。娘には「お利口にしていないとサンタさんにお願いしたものがもらえるとは限らないよ」と言ってあったのですが、包みの外から触って「(レンズが)出っ張ってないからカメラじゃないかも」「結構お利口にしてたんだけどな」とドキドキしながら開封している様子がとても (ほほ) 笑ましく 可愛(かわい) らしかったです。そんな娘はクリスマスから1週間後にはまた誕生日プレゼントをもらう予定です。お年玉も……。

1人育児から2人育児へ 生活に変化

 毎年、年末にはこちらに1年間の子育ての総括を書かせていただいています。来たる元日で娘は5歳になり、息子は先日1歳になりました。子育てに慣れてはきましたが、今年は2人育児の洗礼を受けた年でした。

 1人しか子供がいなかった頃は、子供を家族に預けて海外出張に行ったり、子連れで関西と東京を頻繁に往復したり、いろんなところへ旅行に行ったり、仕事もそこそこ受けたりしていました。「子供を産み育てるということは、それまでに持っていた何かを諦めるということではなく、今あるものにさらなる幸せがやってくるということ」と言って、子供を産みたい人の背中を押したりしていました。

 それが、子供が2人になってからは、とにかく不自由になりました。子供を預けるにしても、2人預けないといけないので、外注するとお金がかかるし、家族に預けっぱなしにするのも気を使います。そんなわけで、連日予定は特にないけれど、夜の集まりに出かけたり、休日に学会や勉強会に参加したりするのはますますできにくくなりました。「何も諦めないで、子育てもやる」なんて豪語してごめんなさいというか、遠い日の思い出という感じです。

 とはいえ、1人1人の子育ては楽になってきたと感じます。息子は、よく食べてよく寝る、今のところあまり手のかからない子供です。抱っこが大好きで、いつもニコニコしていて、お (なか) が減った時だけとても機嫌が悪くなりますが、食べ物を与えるとすぐに機嫌が直ります。

 娘は、何かと一筋縄では行かないため、こちらでも度々愚痴を書いていましたが、年齢とともに少しずつましにはなってきて、お出かけをして外出先で 癇癪(かんしゃく) を起こすことも少なくなりました。どちらか1人だったらすごく余裕があるだろうなあと思いつつ、仕事も育児も中途半端で、自分の時間が取れる日はいつ来るのだろうか、と遠いまなざしになります。

成長する娘 大事なのは3歳までではない

 「子供が3歳までは母親といるのが大事」という「3歳児神話」を唱える人がいまだにいるようですけれど(すでに否定されているのに)、まもなく5歳になる娘を育てていて、3歳までを大事にしたらいいというものでは全くないことを日々感じます。もう物心がついていますし、時々核心をついた質問をしてくるなど会話にも気が抜けません。

 娘は、両親や弟など家族との関わりをとても求めてくるだけでなく、お友達とのコミュニケーションも切望しているので、家族との時間を大事にするだけでなく、交友関係をスムーズに持てるように気を配らなくてはいけません。これからますます心も複雑になり、真剣に向き合い続けなければいけないでしょうし、子供を産んだ時から持久走ができるような各自のペースで関わっていくのが大事だと思います。

来年も脱根性論、脱完璧主義のゆるい育児を

 周囲のたくさんの方たちの力に甘えつつ、今年も子育てを幸せだと思える余裕を持つことができたことに感謝します。来年も、脱根性論、脱完璧主義のゆるい育児で、甘えられる人に甘えつつ進もうと思いますので、よろしくお願いいたします。

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。

1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。詳しくはこちら

このブログが本になりました。「内診台から覗いた高齢出産の真実」(中央公論新社、税別740円)。

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3件 のコメント

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今年もブログ楽しみにしています。

はなまる

五歳差で二人目を妊娠しました。38歳での出産となります。長女との歳も開きましたし、いい歳ですし、医師の仕事もしんどくて、不安がいっぱいです。でも...

五歳差で二人目を妊娠しました。38歳での出産となります。長女との歳も開きましたし、いい歳ですし、医師の仕事もしんどくて、不安がいっぱいです。でも、おめでたい事には違いなく、プライベートなことなので、友達にも同僚にもあまり言えませんでした。先生のブログを見て、ロールモデルというか、私の一歩先を歩く人がいると、励まされました。ありがとうございました。

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本当に

みのーたん

二人育児はちょっとした試練ですよね。ますます自由に身動きが取れないストレスが半端無かったですね…。 うちも娘がもうじき5歳、下の子が2歳になりま...

二人育児はちょっとした試練ですよね。ますます自由に身動きが取れないストレスが半端無かったですね…。
うちも娘がもうじき5歳、下の子が2歳になりました。日々成長を感じ、3歳までに決まるなんてまったく思えませんね。うちは幼稚園なので、むしろ4歳という対人関係が深くなる年頃が大事なんじゃないかなーとも思います。
一人の人間が一からどのように育つのか見ることができるのは母親ならではの幸せですね。自分の内臓の一部みたいなものだったのに、こんなにかわいい女の子になるなんて。育児を振り返るととても感慨深くなりますね。
来年もまた参考にしますね。

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同感です

MA

子育て5年目、お疲れ様です。 うちも2人になってからは、仕事にかけられる時間がかなり減りました。下の子が3歳のときに、育児にとても理解があった職...

子育て5年目、お疲れ様です。
うちも2人になってからは、仕事にかけられる時間がかなり減りました。下の子が3歳のときに、育児にとても理解があった職場を育児以外の理由で辞めなければならなくなり、職場を変えたのですが、やはり子供のいる環境というのは理解されないところが多く(定期健診、学校での懇談、子供が病気のときの看病等、止むを得ない理由で欠勤しなければならないことが多い)、雇用が不安定になってしまいました(アメリカ西海岸に住んでいます)。職業柄、常に学習していかなければならない事も多いので、育児と仕事に自主学習も加えると精神的にも肉体的にもきついです。同年代、同業種で複数子供を持っている女性は、どんどんと専業主婦になっていっているのが現状です。
でも、私としては仕事は諦めたくないんです。子育ては多分、そのうち落ち着きますよね。年配の女性に聞くと、子育て期間は振り返るととても早く過ぎ去ってしまうそうです。自身の健康に気をつけながら、解雇や不採用の繰り返しかも知れないですが、何とか仕事を続けて行きたいと思っています。子育てが落ち着いたときに何か自分に積み重なっている事を願って。積み重ねてきたものを土台に、自分が精神的に豊かになっている事を願って。

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