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介護離職って、どんな問題があるの?

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収入なく社会から孤立も

介護離職って、どんな問題があるの?

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介護離職って

どんな問題が

あるの?

 高齢化で介護が必要な人が増えたことに伴い、家族を介護する人の数も増えているよ。2012年の国の調査では、仕事を持っている6442万人のうち291万人が、家族などの介護をしながら働いている。

 でも、介護を理由に仕事をやめる人が、年間約10万人もいるんだ。これが「介護離職」と呼ばれて、問題になっているんだ。

 大切な家族の介護に専念したいと、希望して仕事をやめる人もいるけれど、介護と仕事が両立できず、仕方なく離職する人も多い。

 介護を理由に正社員の仕事をやめた40歳~50歳代の男女を対象にした厚生労働省の委託調査(12年度)では、半数以上が「仕事を続けたかった」と答えている。仕事を休みがちで職場にいづらくなったり、無理をして体調を崩したりして、仕事を続けられないケースがあるんだ。

 会社などで働く人には、家族の介護が必要になったとき、まとまった休みを取れる介護休業という仕組みがあるけれど、今は使い勝手が悪く、ほとんどの人が取れていない。

 離職すると、様々な問題が生じる恐れもある。一つは、収入がなくなるので、経済的に不安定になる。貯蓄があっても、介護の生活が長引けば、生活が厳しくなる。それに、親の介護が必要な人は、中高年世代が多い。求職活動には年齢の壁もあって、再就職のハードルは高い。

 仕事をやめることで、社会との接点が少なくなり、孤立するリスクもあるね。厚労省の委託調査では、65%が離職後に「精神面の負担が増した」と答えている。「経済的な負担が増した」と答えた人は75%もいる。

 本当は働きたいのに仕事をやめる人が増えれば、労働力が不足し、日本全体の活力低下にもつながりかねないよね。

 だから、政府は「介護離職ゼロ」を目標に掲げ、介護休業を取りやすくするなど、見直しを進めている。会社でも、在宅勤務など柔軟な働き方を認めたり、休みを取りやすい雰囲気作りを進めたりする必要がある。みんなが関心を持って、取り組まなくちゃいけないね。(小沼聖実)

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 「猫ピッチャー」の作者、そにしけんじさんの話「社会保障は難しいイメージもありますが、実は身近で大切な問題。若い人も含めて、自分たちの生活を考えるきっかけにしてほしいです」

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