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いきいき快適生活

介護・シニア

第二の人生、家計簿で管理

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教育費の欄なし、薬代・医療費の欄広く

 定年後の家計管理では、現役時代とは収支が異なることを理解し、生活を見直すことが重要だ。高齢者向けの家計簿はライフスタイルの変化に対応した記入ができ、シニアの家計管理に役立ちそうだ。

第二の人生、家計簿で管理
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これまでつけてきた家計簿を見返す清田さん(東京都内で)

 高齢者向けの家計簿は、収入の減少や子どもの独立など暮らしが変化することを前提に、現役世代向けの家計簿とは構成が異なる。例えば教育費の欄はなく、収入や預貯金の欄、住居費や衣服費を書き込む欄は縮小されている。一方で、薬代や医療費など健康にかかわる欄はスペースが広いケースが多い。今の季節は、書店に「シニア向け」「年金世代向け」の家計簿が数多く並ぶ。

 広島市の小原寿美子さん(66)は今年、婦人之友社の「高年生活の家計簿」をつけ始めた。共働きだったため「家計簿には関心がなかった」が、夫婦そろって年金生活者になり、不安を覚えたという。

 記入すると、不要な油やコーヒーを買いだめし、食費がかさんでいることに気づいた。「家計簿をつけることで、出費を減らせました」と話す。

 東京都東大和市の清田博子さん(67)は以前から家計簿をつけてきたが、夫が退職し年金暮らしになり、高齢者向けの家計簿に切り替えた。子どもは独立し教育費はなくなり、衣服費や食費などは減ったため、シニア向けの方が使い勝手がいいそうだ。

 シニアの家計管理では、天災や病気・介護への備えのほか、将来何にお金がかかるかわからない点に不安がつきまとう。「孫に買ってやりたいものもあるし、慶弔費もかかる。思いがけない出費は少なくない」と清田さん。

 老後のお金への不安は根強い。NPO法人「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」が10月、全国の男女1200人から回答を得たインターネット調査では、8割が老後の生活資金に不安を感じていた。「お金に関する悩み」(複数回答)で60代と70代以上に最も多かったのは、「医療費や介護費がいくらかかるかわからない」だった。

口座使い分けも

 ファイナンシャルプランナーの加藤 梨里りり さんは、銀行などの口座を用途ごとに分けることを勧める。監修した「年金世代のしあわせ家計簿」(永岡書店)では〈1〉生活費を管理する「お財布口座」〈2〉数年先に使うお金を管理する「タンス口座」〈3〉10年以上先を見据えた「金庫口座」を提案。分けることで支出の出所を明確にでき、急な出費に対応しやすいなど、管理・記録がしやすくなるという。

 1世紀以上にわたり家計簿を出版している婦人之友社社長の千葉公子さんは「高齢化で将来どれくらいお金が必要になるか予測しにくい。家計簿は年金生活になってからでも遅くない。収支をつけて生活の見直しを」と助言する。

 家計簿つけは挫折しないことも大事だ。加藤さんは、最初は1か月に1度の記入でもよいという。「家計簿をつけるのはかつかつの生活をするためではなく、楽しく暮らすため。今まで何にお金がかかっていたかをチェックでき、今後の見通しを立てられます」と話す。

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