室伏由佳のほっこりスポーツカフェへようこそ
yomiDr.記事アーカイブ
腰痛は付き合うものではない!痛みの原因を特定しよう(6)
今回のカフェは、前回の続きで腰痛の原因特定の体験について書きたいと思います。腰痛は付き合うものではない!痛みの原因を特定しよう、最終回です。
2011年5月、腰痛の原因特定へ
2005年から原因不明の深刻な慢性腰痛症に悩まされ、八方塞がりのコンディションで私は競技活動を続けていました。「この痛みさえなければ……」 そう思いはしましたが、「腰痛とうまく付き合いながら」、腰痛を受け入れ、背負いながらチャレンジするしかないものだと、そう思うようになっていきました。痛まないように身体を使えるようになれば「また以前のように投げられる」と期待し、信じていました。
しかし、実際には、頻発する腰痛への対応に追われてしまいます。痛みをかばいながらトレーニングをしても、いろいろな動きに制限が出てしまいます。動きたいように動くことができない、競技者としては絶望的な状況でした。「再びオリンピックに出場したい」、わずかな可能性への挑戦。戦いたいという 想 いが強く、競技活動を諦められずなんとか継続しました。痛みから様々な制限が出てしまうため、満足にトレーニングはできず、競技会で最高のパフォーマンスを目指すコンディションからは程遠くなり、記録も低下していきました。もちろん、ほとんど思ったような成績は出せませんでした。
一人の女性との出会い、腰痛の原因特定へ急展開
痛みが強い日は起き上がることもほとんどできず、天井を眺めて過ごすような日も多くありました。「一体何のために私は投げているのか……?」そう思い始めていました。忍耐も限界を迎えつつありました。そして、2011年4月、陸上競技のシーズンが始まったころに、競技引退に近づいているという感覚が芽生え始めました。「これ以上、私には無理なのかな……」。そう諦めかけていました。
そんな矢先、腰痛の原因特定に至ります。そのきっかけとなったのは、母校(中京大学)で講師を務めるアスレティックトレーナーの倉持梨恵子先生との出会いでした。身近でトレーナーが常駐することがなかった環境でしたので、倉持先生との出会いは私にとってとても 嬉 しいものでした。
初めての面会は、私のスポーツ障害や婦人科疾患など、様々なプロフィールを丁寧に確認する時間でした。そして、腰痛に関しては、一度脊椎専門医を訪ねるのはどうか?というご提案をしてくださいました。これまでたくさんの医療従事者の皆さんにお世話になったのですが、何か特殊な状況である可能性が考えられ、できることは何でもしてみようと思いました。
5月上旬、スポーツ脊椎専門の帝京大学溝口病院准教授・西良浩一医師(現・徳島大学教授)を受診します。そして、その日のうちに腰痛の原因特定に至ります。私の腰痛の原因は、左の椎間関節変形によるものでした(写真)。
腰椎椎間板ヘルニアもありましたので、椎間関節の変形とともに、脊柱管 狭窄 症という病態であることが分かります。更に、片側椎間関節炎も併発していました。画像上でみられる病態について確定診断をするために、痛みを取り除く椎間関節ブロック注射を施すことになりました。
私の腰痛の症状は、上体を反らせることと、ハンマー投げや円盤投げという 投擲 を行うことによる特定の動作をすると痛む特徴がありました。腰を反らせることに大変な恐怖を抱いていましたが、椎間関節ブロック注射を施した直後、その場でひどい痛みは消失します。「由佳さん、腰反ってみてください」と西良医師。私は、半信半疑で恐る恐る状態を後ろに反らしてみましたが、見事に痛みが消えていたのです。この時ばかりは、大きな声で喜びを爆発させました。あんなに 酷 い痛みが、この瞬間消えているなんて、嬉しくて仕方がなかったです。
1 / 2
【関連記事】
脊髄狭窄椎間板ヘルニア
李書文
医師は手術ができないというています。骨盤骨折も有りました。リハビリも行いましたけどなおさら悪くなりました❗ 脊髄狭窄椎間板ヘルニア骨盤骨折も有り...
医師は手術ができないというています。骨盤骨折も有りました。リハビリも行いましたけどなおさら悪くなりました❗
脊髄狭窄椎間板ヘルニア骨盤骨折も有りました。リハビリもしましたけど整形外科の医師が、「痛み止めを飲んで痛みと上手く付き合い無理をせず生活を送るように」と言いました。私は障害者手帳が2級です。医師は治らないというてます。
つづきを読む
違反報告