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松永正訓の小児医療~常識のウソ

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ロタウイルス胃腸炎、流行はやむを得ない?

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 病院に勤務していた頃、深夜に自宅の電話のベルが鳴ることはしょっちゅうでした。その理由は、「これから緊急手術をおこないたいので手術に加わってほしい」という後輩医師からの依頼でした。緊急手術をおこなうということは、患者の病気に対する診断がすでについているということです。しかし私はかつて一度だけ、「患者の体の中で何が起こっているかわからないので来てほしい」と連絡を受けたことがあります。  病院の時間外…

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松永 正訓(まつなが・ただし)

 1961年、東京都生まれ。1987年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。日本小児外科学会・会長特別表彰(1991年)など受賞歴多数。2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。

 『運命の子 トリソミー  短命という定めの男の子を授かった家族の物語』にて2013年、第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『子どもの危険な病気のサインがわかる本』(講談社)など。

 ブログは http://wallaby-clinic.asablo.jp/blog/

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5件 のコメント

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小児救急の対症療法と精密な診断の橋渡し

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

症状と診断とどちらが大事なのかは、大人でも子供でも難しい所ですね。 致命傷な病名や病態さえ回避できれば、理解の煩雑さや管理の問題から経過観察や軽...

症状と診断とどちらが大事なのかは、大人でも子供でも難しい所ですね。
致命傷な病名や病態さえ回避できれば、理解の煩雑さや管理の問題から経過観察や軽微な対症療法が望ましいことはどこでもよくあります。

自分は元放射線科医なので、時々、精密すぎる癖があって、段階的な診断治療との兼ね合いを迷うことがあります。
何でも、精密に診断治療をしていると手間もコストも跳ね上がりますし、それは臨床的には正しくありません。
(僕はたまになりすまし医師対策に、フルパワー出しますけど)

緊急性がない場合、いくつかの疾患を想定して、対策をしてみて、改善がなければ、精密検査に行ってもらうやり方を健診や内科の代診でも使っています。

さて、CTやMRIの進歩もあって、試験開腹という技術は減りましたが、小児では被爆や鎮静の問題もあり困難で、この症例のように非典型例をどう扱うかは今後も課題になるでしょう。

小児科医の減少は社会問題ですが、こういう一般対応を多くの人が知ることで、一番大変な夜間救急の逼迫を軽減することができます。

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手洗いを

松永正訓

初ママさん。 ワクチンを接種できなかった以上はネガティブに考えず、がんばって手洗いをしてください。まめに手を洗うというのは案外難しく、特に1歳の...

初ママさん。
ワクチンを接種できなかった以上はネガティブに考えず、がんばって手洗いをしてください。まめに手を洗うというのは案外難しく、特に1歳のお子さんの手洗いは大変です。しかしそこは妥協せずに一生懸命手を洗ってください。手洗いを十分におこなえば、ロタに感染するリスクは大きく減るはずです。がんばって!

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ワクチンできなかった…

初ママ

子どもの1ヶ月検診のときにロタワクチンのことを小児科の看護師に聞いたところ、高いし、家族で相談してみて~と言われて終わりだった。 そんな程度のも...

子どもの1ヶ月検診のときにロタワクチンのことを小児科の看護師に聞いたところ、高いし、家族で相談してみて~と言われて終わりだった。

そんな程度のものなの?と思ったわたしは、その後ドクターに聞いたり、自分で調べることもせず気がついたときには接種可能時期を逃した…

もし戻れるならそのころに戻ってワクチンを子どもに打たせてあげたい。

現在1才の息子… 流行時期は人混みを避け、引きこもり状態で!?ロタにビクビク怯えながら過ごすことになりそう…

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