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短命県から学ぶ健康

からだコラム

[短命県から学ぶ健康]長寿県・長野の「総合力」

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 長野県は、食塩摂取量が多く、脳卒中が多いのになぜ長生きなのでしょう。答えは総合力です。喫煙、飲酒、野菜摂取などほかの健康に関連する項目はことごとく優等生です。

 全県民が県歌の「信濃の国」を歌えるぐらいですから、何事にもまじめで熱心なようです。

 中でもすごいのは地域の健康づくり活動です。保健補導員や食生活改善推進員などの健康リーダーを長年懸命に育ててきました。その方たちがOBを含めて10万人以上いると考えられます。世の中は変わります。

 長野県の保健補導員は、ほとんどの市町村で任期2年という原則が守られています。これには「ほっぺた回し」(面倒な役でも順番が回ってきたら引き受ける)という長野独特の県民意識が関係しています。

 長野県の健康リーダーは健康の勉強をする機会が多いようです。健康づくり活動で有名な須坂市は、月1回勉強会を開いています。この中に健康教養のエキスが入っています。何せ、長野県は「教育県」です。

 市町村長さんが任命してあとは健康づくりを手伝うだけでは、プライドが育たず、目線が上がりません。要は向上心とプライドとやりがいです。長野県の健康リーダーには、それがあるのだと思います。

 沖縄県民は少しのんきなところがあるようです。歩くのも好きではなく、食生活は高カロリーのようです。その結果、青森県と並ぶ肥満王国です。お酒が強い人も多い。ということで、長生きランキングが下がってきたのでしょうか。

 今、沖縄県民の合言葉は「2040年までに長寿奪還!」です。う~ん、かなりの難題です。ランキングの急降下の背景を詳細に分析して、それにのっとった対策をとっていただきたい。最下位の青森県からエールを送ります!

 (中路重之・弘前大学教授)

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