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介護・シニア

ウエルネスダーツ(下)認知症の予防に効果も

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ウエルネスダーツ(下)認知症の予防に効果も

同志社大学教授の竹田正樹さん=安田幸一撮影

 同志社大スポーツ健康科学部教授の竹田正樹さん(50)=写真=は、ウエルネスダーツの認知症の予防効果を研究している。「まだ期間が短くて不十分な点も残っていますが、一部で効果が確認されつつあります」という。

 京都府京田辺市内に住む70歳前後の男女約50人の協力を受けた。二つのグループにわけ、一方だけダーツを週6回(1回当たり1時間)してもらった。2か月後のテストで、ダーツをしていた人の方が、画面に表示される数字を覚えて紙に書き留める「短期記憶」の能力が伸びたという。

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同志社大の実習室でダーツを練習する高齢者たち

 竹田さんの元で調査を進める4年生の前田香純さん(22)は「期待通りの効果です。何より皆さんが楽しめて盛り上がれるスポーツなのが良いですね」と目を輝かせる。同学部の実習室は、研究に参加する高齢者が集まり、ダーツを楽しむ歓声が響いていた。

 ウエルネスダーツは、介護施設で取り入れられるケースが増えている。日本ウエルネスダーツ協会にも問い合わせが相次いでおり、理事長の上田豊さん(60)も「指導員の養成を急いでいる」と話している。同協会の連絡先は、(電)06・6136・7130。

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