医療ルネサンス静岡フォーラム「あきらめないすい臓がん」
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[医療ルネサンス静岡フォーラム「あきらめないすい臓がん」](3)副作用対策、医師と相談
■ 質疑応答
Q 手術できない状態で、抗がん剤治療を受けています。家で普段気をつけることはありますか。(75歳女性)
上坂 抗がん剤には副作用もあります。爪や皮膚が黒くなったり、涙目になったり。個々の抗がん剤の副作用を医師からよく聞き、それに応じた対策を取ってほしい。すい臓がんがあると、すい臓の働きが落ちています。脂っこいものをたくさん食べることや暴飲暴食、お酒を控え、すい臓を守っていただければと思います。
Q 「第四の治療」と呼ばれる免疫療法は効果がありますか。(57歳男性)
上坂 すい臓がんに対する免疫療法は一つも保険適用になっておらず、お薦めできるものはありません。
石森 (夫の闘病では)免疫療法も、風水も、食事療法などもやりました。「高級外車を買ったと思えば」と主人と話して始めた免疫療法は何百万円もかけました。免疫の先生は親切なので、冷たい主治医と比べると気分が良いわけです。後悔はしていませんが意味はないと思います。主治医と良好な関係を保って、言うことをよく聞くことが一番の治療法。お医者さんの言うことを信じることができて、一緒に闘おうという気持ちが患者にあれば、患者は(根拠のない治療法に)逃げないはずです。
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