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逆上がりの練習…「さらし」使い大人が補助

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逆上がりの練習…「さらし」使い大人が補助

 逆上がりが苦手な子どもは多い。専門家は、後方に回転する感覚を身につけ、ポイントを押さえて練習することが大事と指摘する。保護者が補助するなどして、子どものやる気を引き出したい。

 東京都目黒区の体育館で11月上旬、運動教室が開かれた。小学1、2年生20人が参加し、補助器具付きの鉄棒を使って逆上がりを練習した。同区の1年生の女児(7)は「友だちはできるので、私も早くできるようになりたい」と練習に励んでいた。

 指導した、ミズノスポーツサービス(大阪市)の浦慶太さんは「逆上がりができないことから、運動への苦手意識を持つ子も多い」と話す。

 逆上がりを練習する時は、まず鉄棒の高さがへその辺りに来るものを選ぶ。親指を下にして鉄棒をしっかり握り、両足を前後に開く。あごを引き、へそを見るようにしながら、足を頭上に向けて勢い良く蹴り上げる。鉄棒から体が離れないように肘を曲げた状態で回転する。

 浦さんによると、うまくできない子には〈 〉腕が伸びている〈 〉へそと鉄棒が離れている〈 〉足が上がらない――といった特徴があるという。保護者はこうした点をチェックした上で、補助して後方に回転するコツを覚えさせるといい。

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 補助する際、さらしの活用を提案するのは、埼玉県志木市の元小学校長、佐竹博さん。同市は2004年以降、「逆上がりができるぞ教室」を開いており、佐竹さんは中心となって指導している。「逆上がりができない子の多くは、頭を後ろにして後方に回転することへの恐怖心がある。さらしで子どもの背中の辺りを支えることで、子どもは安心して回転することができます」と説明する。

 さらしを約2メートルの長さに切り、両端を30センチほど裂いて、それぞれを結ぶ。さらしの一方は、鉄棒に結びつけて固定する。体と鉄棒がくっつく位置に子どもを立たせ、さらしが腰に当たるようにする。もう一方の端を鉄棒に1回巻き付けてから、補助者が片方の手でしっかりと持つ。体重の重い子に使う場合は、さらしの真ん中にぞうきんなど厚手の布を縫いつけて、腰に当てると、体を支えやすい。

 補助者はもう片方の手を子どもの胸の前に出し、そこに向かって蹴り上げさせる。蹴り上げる瞬間、さらしをぎゅっと引き寄せ、蹴り上げたら少し緩める。こうすると体が鉄棒から離れず、自力で回れるという。

 「足がよく上がっている」「腕が縮んできたぞ」などと具体的にほめることも大事だ。フォームが間違っていないとわかり、早く上達するという。佐竹さんは「継続して練習すれば必ずできる。努力は裏切らないと、逆上がりを通して学んでほしい」と話す。

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