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痛み増幅たんぱく質を特定…「人類史上最悪の痛み」神経障害性疼痛治療に期待

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 手足などに慢性的な痛みが起きる「神経障害性 疼痛とうつう 」で、痛みを増幅させるたんぱく質を、大阪大の山下俊英教授(神経科学)らのチームが発見した。

 新たな治療薬の開発が期待できるという。論文が18日、米国科学誌(電子版)に掲載される。

 神経障害性疼痛は、糖尿病や脳卒中などが原因で起きる難治性の病気。日本の患者は600万人以上と推定され、重症の場合、体に軽く触れただけで激痛が走ることもあるが、有効な治療薬はなかった。

 チームは、脳に痛みを伝達する脊髄内で、「ネトリン4」というたんぱく質が作られていることを発見。疼痛を発症したラットの遺伝子を操作し、ネトリン4が作られる量を減らしたところ痛みを感じにくくなり、このたんぱく質が痛みを増幅させていると結論づけた。

 山下教授は「ネトリン4の働きを抑える物質が治療薬の候補となる可能性がある」と話している。北海道大遺伝子病制御研究所の村上正晃所長は「疼痛は発症の原因となる病気が様々で、患者の症状にも差がある。全ての疼痛でネトリン4が関与しているかの見極めも必要だ」と話した。

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