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ウエルネスダーツ(中) 計算で脳が活性化

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ウエルネスダーツ(中) 計算で脳が活性化

 「ウエルネスダーツ」が高齢者の脳の活性化に良いというのは、そのルールに秘密があるようだ。

 手のひらよりやや大きめのダーツ(矢)を、2・1メートル離れた場所から、直径約30センチの円形の的に投げて刺す競技。ウエルネスダーツは、安全のために先端がプラスチック製の矢を使う。的は放射線と同心円の線で区切られ、枠ごとに得点が決まっている。同心円の枠は得点が2倍や3倍になる場所がある。矢が刺さった場所の点数を競い合う。

 「戦略性が必要で、とても頭を使います」と、日本ウエルネスダーツ協会理事長の上田豊さん(60)はいう。

 得点を、自分の持ち点から引いていくのが人気のルールだ。対戦相手と、矢を3本ずつ交互に投げていき、先にちょうど0点にした方が勝ち。狙い通りに枠に入らなければ、次々と引き算を変えて狙う場所を修正していく必要がある。

 「的を見て」「考えて」「投げる」の繰り返し。上田さんは「高齢者や車いすの障害者も矢を投げられるから、誰でもハンデなしに参加できます。集中力、計算力に加えて、その場その場で方針を変える柔軟性も必要で、認知症の予防や改善に良いですよ」と話す。

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