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短命県から学ぶ健康

からだコラム

[短命県から学ぶ健康]長野県との差は何か

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 ヨーロッパの「リンゴ1個は医者を遠ざける」ということわざからすると、長寿県長野の信州リンゴはそのとおり、青森リンゴはどうなんだ?となってしまいます。

 答えは簡単です。リンゴは寿命にほとんど関係ありません。それ以外の原因があるということです。ことわざはことわざ。はるか昔のヨーロッパのことわざですから。

 青森県の短命は、雪が多く、県民所得が低く、医師が少ないからと言われます。本当でしょうか?

 まず雪。青森は東半分は雪が少ない県です。世の人は津軽演歌に惑わされています。「津軽海峡・冬景色」「津軽恋女」「望郷じょんから」「津軽平野」「風雪ながれ旅」など、名だたる流行歌は津軽が舞台で、いつも雪があります。

 長野県にも雪が降るから冬季オリンピックが開催されました。さらに、雪国の北陸各県は長寿です。

 一方、長野県も県民所得は20位台です。医師不足のせいにもされますが、長野県も多くはありません。ならば、両県の差はどこから来るのでしょうか?

 そこで、健康関連指標の全国ランキングをみます。青森県は、喫煙率や多量飲酒者率、食塩摂取量、肥満者の割合が軒並み上位で、野菜摂取量、スポーツする人の割合、健診受診率などは下位です。

 長野県はほとんど良い数字ですが、アキレス けん があります。食塩摂取量が多いことです。長野県は海から遠く塩漬け文化が浸透していたからです。そのためか脳卒中の死亡率が全国平均を上回っています。

 加えて、青森県の場合、病院受診時に進行した例が多い。つまり、病院にかかるのが遅い。糖尿病の患者で進行例が多く、通院状況も悪いと思われます。

 寿命は社会の総合力であると痛感します。

 (中路重之・弘前大学教授)

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